【書評】メモの魔力 The Magic of Memos – 前田裕二 著

今回はAmazon ビジネス・経済書 売れ筋ランキング(2019年1月7日) より、前田裕二氏の「メモの魔力 The Magic of Memos 」の書評をお送りします。

この本を一言で表すと…

自己啓発でよくありがちな内容を「メモ」を切り口に説明した本です。

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

前田 裕二
1,470円(08/23 00:26時点)
発売日: 2018/12/24
Amazonの情報を掲載しています

具体的には?

冒頭から「魔法の杖」「人生のコンパス」「夢は現実になる」「自己分析1000問」「小学生の頃に両親を失い〜」などの、自伝・自己啓発キーワードがたくさん登場します。これ系が好きな人は非常にテンションが上がりますが、苦手な人は読んでいてウンザリしてくるかもしれません。

最初の1〜2章は前田氏のメモの取り方と考え方を事細かく書いて、後半は自己分析から目標を具体化する内容になっています。

特にメモの取り方はについては、ノートの見開きページの使い方や、ペンの色、ペンで書き加える様々な記号の意味にいたるまで、非常に具体的に書かれています。

切り口として「メモ」を中心に書かれている本ですが、内容の本質的な部分は次の2点。

  • 物事を注意深く観察して洞察を得ること
  • 自分自身を知った上で夢や目標を持って行動すること

物事に対する洞察に関しては、メモの取り方と「ファクト→抽象化→転用」という手順で説明されています。自己分析と行動については「自己分析1000問」や「言語化」という方法で説明されています。

切り口が違っても、他の書籍でも語られているような内容なので、既視感・既読感を感じる方も多いかもしれません。

誰が読むべき?

  • SHOWROOM株式会社の前田氏が気になっている人
  • SHOWROOMというサービスを使ったことがある人
  • 逆境から成功する系の自伝や自己啓発本が好きな人

筆者は前田氏もSHOWROOMというサービスについても、前知識がほとんどありませんでした。そのため書籍の中で、SHOWROOMが例として出てきてもピンときませんでした。

逆を言えば、SHOWROOMというサービスを使ったことがあったり、前田氏について興味がある人なら最後までスムーズに読める本です。

また自伝や自己啓発本が大好きな人にもおすすめです。

書かれていること書かれていないこと

書かれてること
  • 前田氏がどのようにメモを取っているか
  • 前田氏の半生
  • 自己分析1000問
書かれてないこと
  • SHOWROOMの経営に関する詳細

この本は前田氏のメモの取り方を中心に、「物事の洞察」の大切さや「夢を実現する方法」を説明する内容です。自伝のような箇所もあり、前田氏の半生を垣間見ることができます。

また巻末には自己分析1000問が掲載されています。質問一つ一つは質が低く冗長的ですが、1000問全てやり抜くことで結果が得られる「量が質に代わる」タイプの分析方法です。

一方で、経営的な視点が得られる本ではありません。前田氏はDeNAからスピンオフした、SHOWROOMというサービスを運営しています。この本ではSHOWROOMのサービスなどが例で挙がるものの、具体的な経営に踏み込む内容ではありません。
本を読む時間がない、という時は
なかなか読書の時間を取れない人には、要約サービスやオーディオブックがおすすめです。

要約サービスのflier(フライヤー)は、1冊の本が10分ほどで読める分量にまとめられているので、ひと駅移動する間に1冊読めちゃいます。さらに要約を音声で読み上げる昨日もあるので、オーディオブックとして使うこともできます。

アマゾンのAudible(オーディブル)や audiobook.jp は、ビジネス書を一冊丸ごと朗読してくれます。クルマでの通勤時間が長い方や、徒歩での移動時間が多い方には、オーディオブックがおすすめです。自分で使ってみた感じでは、話題のビジネス書のラインナップは「flier(フライヤー)」が一番充実しているイメージです。いずれも無料のお試しキャンペーンなどをやっているので、気になる方は確認してみてください。
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

前田 裕二
1,470円(08/23 00:26時点)
発売日: 2018/12/24
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書籍の目次
  • 第一章 メモで日常をアイデアに変える
    • メモを「第2の脳」として活用する
    • 「記録」ではなく「知的生産」の為にメモをとる
    • メモによって鍛えられる5つのスキル
    • ノートは見開きで使う
    • 「ファクト→抽象化→転用」という最強のフレームワーク
    • 「抽象化」と「転用」でさらに思考を深める
    • 「日付」・「サマリー」「標題」を書く
    • 4色ボールペンによる「色分け」で判断能力を上げる
    • 「朝5時半の女」は秀逸な標語事例
  • 第二章 メモで思考を深める
    • 「抽象化」は人間に与えられた最強の武器
    • 抽象化の3類型「What」「How」「Why」
    • 『君の名は。』の面白さを1分で伝える
    • 「解くべき課題」を明確に持っているか?
    • 右脳だけでは人を動かせない
    • 言語化の第一歩は自分の心に「なぜ」を向けること
    • レトリックにこだわり独自の言葉を生み出す
    • 「刺さる」言葉のストックが表現を洗練させる
    • 「離見」が抽象化を加速させる
    • 「抽象化ゲーム」のすすめ
  • 第三章 メモで自分を知る
    • メモの魔力が「自分」を教えてくれる
    • 個の時代においては「オタク」が最強
    • 就活で書いた「自己分析ノート」30冊
    • 「タコわさ理論」
    • 「抽象化」なくして自己分析は成立しない
    • 「では具体的に何をするか」まで書かなければ人生は変わらない
  • 第四章 メモで夢をかなえる
    • 「言語化」で夢は現実になる
    • 「想い」と「思い」の違い
    • 取るべき行動の細分化
    • ストーリーを語る際に重要な3つのポイント
    • 「自分」とアポを取る
    • 人生を段階に分けてキーワードをつける
    • 「変曲点」に幸せの源泉が秘められている
  • 第五章 メモは生き方である
    • メモの本質は「ノウハウ」ではなく「姿勢」
    • いち早くメモを「努力」から「習慣」へ
    • シャワー中にアイデアが浮かぶ理由
    • あなたの「人生の勝算」は何か
    • 「やりたいことが見つからない」は本当か
    • あなたは何に突き動かされているか
    • 「メモ魔」になる準備ができているか
  • 終章 ペンをとれ。メモをしろ。そして人生を、世界を変えよう。


タイトルメモの魔力 The Magic of Memos
著者
出版社幻冬舎
ISBN-13978-4344034082
発売日

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