「戦略」って難しそうだけど、実はみんな毎日意識することなく行ってるものなんです。
例えば「今日の晩ごはん、どうしようかなぁ。」って。
そう、それも戦略です。
戦略とは
そもそも戦略って何のために必要なんでしょうか?
簡単に言えば、何かしらの目的を達成したいからですよね。でも、達成するために色々と制限が存在してる。だから、少し頭をひねらなきゃならない。それが戦略です。
「いやいや、晩ごはんを考えることは戦略じゃないだろ。」って?
それでは、戦略について一緒に紐解いて行きましょう。
戦略の定義
まずは「戦略」を定義してみましょう。戦略を一言でいうと…
限られた資源で目的を達成しようとすること。
です。
辞書やビジネス書では色々と定義されてますが、世の中で統一されている唯一の定義というものは存在しません。
だけど、だいたいどれも似たような事が書かれてます。それが前述の定義になります。
もうちょっとビジネス向けに言い直してみましょうか。
限られた経営資源を効率的に活用し、事業の目的を達成しようとすること。
どうでしょう? ちゃんと経営戦略っぽいですよね。
先ほどの晩ごはんの話に当てはめると、
自分の体調とお財布の中身と相談して、翌日も元気に生活できる状態を作ること。
となります。
状況は日によって変わります。
- お腹がペコペコの日、食欲のない日
- お財布にしっかりお金が入っている日、財布の中が寂しい日
- 自分だけ食べればいい日、家族の食事も作らなきゃいけない日
…などなど。いろんな状況があります。それらを踏まえた上で、明日も元気に過ごせるようするための作戦と行動。それが戦略なんです。
戦略を生み出す4つの要素
戦略は4つの要素から生み出されます。
- 戦略的意図
- 経営資源
- 環境変化
- 戦略目的
わかりやすく言い直すと、
- 自分のポリシー
- 使えるもの
- いまの状態
- どうなりたいか
です。
先ほどの晩ごはんで例えると、
- 自分のポリシー
- 出来るだけ野菜を食べる
- 出費を抑える
- 使えるもの
- 財布
- 自転車、電車
- 自宅の調理器具
- いまの状態
- お腹がペコペコ
- 仕事終わりでクタクタ
- ここのところ食べ過ぎてる
- 家族の食事は気にしなくていい
- どうなりたいか
- 万全の体調で明日も仕事をする
こんな感じでしょうか。
ビジネスで考えれば、
- 戦略的意図:経営者の価値観、ビジョン、行動指針…など
- 経営資源:ヒト・モノ・カネ・情報
- 環境変化:社内状況、市場の変化、競合他社の動向…など
- 戦略目的:売上、市場シェア、ポジショニング…など
となります。
これらを元に、戦略を考えて実行します。
戦略とその実行
ここからが一番楽しいところ。戦略を考えて、実行に移します。グズグズしてたらお腹が空いちゃいますしね。
ということで「晩ごはん戦略」を決めましょう。戦略は…
- 会社帰りに駅前のスーパーで、おにぎり2つと、鶏のササミ、大きめのサラダを買って帰る。
と、しましょう。
これなら「出来るだけ野菜を食べる」や「出費を抑える」というポリシーを満たしながら、そこそこ満腹感が得られる上に、調理も必要なくて簡単。連日食べ過ぎていても、そんなに負担にならなさそうですね。
…と、ビックリするほど当たり前です。でも、ちゃんと戦略の要件は満たしてるので、これも立派な戦略です。これを実行しらた戦略が終わり…
ではありません!
実行の結果を踏まえて、次回の戦略を修正することで、より精度を高めることができます。
- おにぎり2つじゃ足りなかった。次は豆腐か納豆も一緒に買って帰ろう。
- 2Lのペットボトルの水を一緒に買ったけど重過ぎた。疲れてる日はやめておこう。
などなど。こうやって、次の戦略はより良いものになっていきます。ビジネスだとPDCAや創発的戦略と呼んだりします。
この一連の流れを、あなたのビジネスでやることが経営の戦略なのです。
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