【書評】最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法 – DaiGo 著

みなさんは「試験になかなか合格できなくて苦しい」「自分の勉強方法が正しいのかどうかわからない」と感じたことはないでしょうか?

試験やテストは、学生の時だけでなく社会人になっても何度も受ける機会があります。

その度に「頭に入ってこない」「覚えられない」「ついさっきやったのに忘れてしまう」という悩みが付きまとうものです。

しかし世の中には、あまり試験勉強の時間を取らなくても難なく合格できる人たちもいます。

もしかしたらそういった人たちは頭が良いだけでなく、今回ご紹介する本に書かれているような「効率の良い」勉強方法を身につけているのかもしれません。

今回はAmazon ビジネス・経済書 売れ筋ランキング(2019年5月6日) より、DaiGo氏の「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法 」の書評をお送りします。

この本を一言で表すと…

最新の研究結果に基づいた勉強法を、DaiGo氏の視点からわかりやすくまとめた理論集です。

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

メンタリストDaiGo
1,512円(08/23 12:03時点)
発売日: 2019/03/05
Amazonの情報を掲載しています

学習方法を身につけやすい本の構成

この本は、テレビなど色々なメディアで見かけるメンタリストDaiGo氏が、効率的な学習方法をまとめたものです。

本書が優れている点としては、

  • 自分の学習方法を改善しやすい構成
  • 何度も読み返すことを想定した構成

にあると感じました。

自分の学習方法を改善しやすい

まず「自分の学習方法を改善しやすい構成」については、読者が実践しやすい」&「効果が出やすい」ことから順に説明しているということです。

本書の章の構成は、

  1. やってはいけないこと
  2. DaiGo式アクティブラーニング(想起・再言語化)
  3. 勉強前の7つのテクニック
  4. 勉強後の5つのテクニック
  5. 7つの学習習慣
  6. 地頭を良くする科学的トレーニング

という流れになっています。

まず一番最初に説明されるのが、勉強が非効率になってしまう「やってはいけないこと」の具体例です。今まで当たり前のようにやっていたことをやめる、というのは誰にでもすぐに実践できます。

そして次に「DaiGo式アクティブラーニング」ということで、「想起」と「再言語化」について説明されています。

アクティブラーニングというのは、先生や参考書から「教えてもらう」という受動的な学習方法の逆で、「自ら積極的に考えて学ぶ」という学習方法のことです。そして本書の「DaiGo式アクティブラーニング」というのは、「想起」と「再言語化」を軸にして、日常のあらゆる場所をアクティブラーニングの機会に変える「アクティブすぎるほどのアクティブラーニング化」と説明されています。

この、

  • やってはいけないことの実践:非効率の抑制
  • やるべきことの実践:効率化

という説明の順番は、先に無駄を省いた後に効率化を進めるという無駄がなくて理にかなった流れです。

300ページほどにまとまっている本書ですが、文字サイズも読みやすくイラストも多用されているので、比較的すんなりと読めるはずです。内容自体も学生から社会人まで幅広く実践できるもので、読者層を限定しないものになっています。

そのため、多くの人にとって取り組みやすく、学習方法が改善しやすい本だと言えます。

何度も読み返すことを想定

もう一つの良さは、読者が「何度も読み返すことを想定した構成」になっているということです。

この本では35の学習テクニックが説明されていますが、1度読んだだけで全て実践できるような内容ではありません。

そのため長期にわたって学習の改善に取り組む場合には、

  • 自分で改善できていることとできていないことを切り分ける
  • 実践が必要な改善方法をピンポイントで見つける

ことが重要になります。

本書では改善方法が「勉強前」「勉強後」「学習習慣」などと章ごとにハッキリと分かれているため、

  • 自分で改善できていることとできていないことを把握する
  • 場面ごとに実践できる改善策をすぐに探す

ことがやりやすくなっています。

学術的な研究に基づいた理論

本書では35の学習テクニックが説明されているのですが、ほぼ全ての内容に学術的な研究結果の裏付けがあります。

紹介されている勉強法は「〇〇すると記憶の定着が良くなる」といったように説明されているのですが、ちゃんと「〇〇大学の研究で〜」というような裏付けがあり、さらに巻末には根拠となっている合計42本の学術論文が紹介されています。

本書で紹介された学術論文も2010年代のものが多く、比較的新しい研究結果に基づいた学習方法のようです。

著書のDaiGo氏も日頃から論文を読み込んでいる感じがあり、本書の情報の信頼性は高そうです。

備忘録

この本で目に留まった内容を箇条書きしておきます(内容は意訳・省略されてます)。この中にピンとくるフレーズや興味深い内容があれば、ぜひ書籍を読んでみてください。

  • 目の前のテキストに対して、常に疑問を持ち続ける必要がある。
  • 忘れた頃に復習する
  • 1ページだけ読んで、閉じて、内容を思い出す、というミニテスト化。
  • ブロック学習より時間を3等分した3ジャンルのインターリービング学習
  • 教えるつもり勉強法・ラバーダック勉強法・ひとりごと学習
  • 勉強中のBGMは邪魔にしかならない。無音または自然音がベスト。
  • 普段よりも自然が豊かな場所で勉強すると集中力が2倍になる
  • 新しい知識を学ぶのは、見知らぬ土地を初めて観光するのと同じこと。事前のプランが効率を上げる。
  • 勉強 → 昼寝 → テスト → 自分へのご褒美
  • 昼寝ができなくても10分間静かに目を閉じるだけのウェイクフルレストで効果あり
  • 不安を感じた時には何かをぼーっと観察する10分間マインドフル瞑想
  • 1日の勉強はキリの悪いところで終える
  • 勉強前の10分間ランニング(脳機能の向上)と勉強後の5分間ウォーキング(記憶の定着)
  • 朝の起き抜けには1杯の水。カフェインは起床から90分後。

誰が読むべき?

  • 受験を控えた学生
  • 資格取得を目指す社会人
  • 「アウトプット大全」が良かったと感じた人

本書を読んで一番恩恵がありそうなのは、何かしらの試験を受けようとしている「学生」や「社会人」です。

努力をするにしても、正しい方法で努力をしなければ時間が無駄になってしまいます。学生もそうですが、社会人などは特に限られた時間の中で結果を出さなければなりません。

時間というものは皆に平等に与えられていますが、平等に与えられているからこそ「無駄」や「非効率」が大きな差となって結果に表れてしまいます。

そのような「無駄」や「非効率」をなくすことで、限られた時間で身につける知識を最大化するためには、本書に書かれているような勉強方法を実践することが近道になります。

そういった意味では、どのような人がどのタイミングで読んでも、とても役に立つ一冊です。

また本書は、以前ご紹介した樺沢氏の著書「アウトプット大全」と方向性が似ています。

日常で実践しやすい内容を学術的な根拠に基づいて紹介している、という点でこの2冊は共通しているので、アウトプット大全を読んで満足度が高かった人にもお勧めします。

本を読む時間がない、という時は
なかなか読書の時間を取れない人には、要約サービスやオーディオブックがおすすめです。

要約サービスのflier(フライヤー)は、1冊の本が10分ほどで読める分量にまとめられているので、ひと駅移動する間に1冊読めちゃいます。さらに要約を音声で読み上げる昨日もあるので、オーディオブックとして使うこともできます。アマゾンのAudible(オーディブル)や audiobook.jp は、ビジネス書を一冊丸ごと朗読してくれます。クルマでの通勤時間が長い方や、徒歩での移動時間が多い方には、オーディオブックがおすすめです。自分で使ってみた感じでは、話題のビジネス書のラインナップは「flier(フライヤー)」が一番充実しているイメージです。いずれも無料のお試しキャンペーンなどをやっているので、気になる方は確認してみてください。
最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

メンタリストDaiGo
1,512円(08/23 12:03時点)
発売日: 2019/03/05
Amazonの情報を掲載しています
書籍の目次
  • 第1章 やってはいけない!7つの勉強法
  • 第2章 「超効率勉強法」の基本
  • 第3章 学習効果を激しく高める!「勉強前」7つのテクニック
  • 第4章 記憶の残り方が変わる!「勉強後」5つのテクニック
  • 第5章 上級者向け!勉強の効果をさらに高める7つの学習習慣
  • 第6章 才能の差は、こうして超えろ!地頭を良くする科学的トレーニング


タイトル最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法
著者
出版社学研プラス
ISBN-13978-4054066892
発売日

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