【書評】0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書 – 落合陽一 著

たとえ100歳になっても学び続けることがまったく苦じゃない、そんな子供を育てる方法ってあるんでしょうか? この本には、これから始まる人生100年時代に適した「学ぶ人」の育て方が満載でした。

今回はAmazon ビジネス・経済書 売れ筋ランキング(2018年12月10日) より、落合陽一氏の「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書 」の書評をお送りします。

この本を一言で表すと…

「勉強しなさい!」って言わなくても、勝手に好きなことをどんどんどん学んでくれる子供を育てるための本です。

0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書

0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書

落合 陽一
1,430円(12/13 14:15時点)
発売日: 2018/11/29
Amazonの情報を掲載しています

具体的には?

メディアアーティスト・筑波大学准教授・経営者など他にも様々な顔を持つ、著者の落合陽一氏。その落合氏がこれからの人生100年時代に対して、学び続ける人をどうやって育てるかを提案する内容です。落合氏についての詳細は、Wikipediaをご覧ください。

参考 落合陽一Wikipedia

200ページ程度で平易な言葉で書かれているため、スキマ時間などに読みやすい本です。

誰が読むべき?

  • 子育て中の親
  • 教育関係者

幼児期の教育方法や、これからの時代の教育について詳しく書かれているため、小さいお子さんをお持ちの方が読むのに適しています。

また人生100年時代において教育のあり方が変化していく中で、求められる教育のヒントが散りばめられているので、教育関係者の方にもオススメです。

書かれていること書かれてないこと

書かれていること
  • 様々なことに興味を持って自分から学び続ける人を幼児期からどう育てるか
  • 実際に落合陽一氏の親がどのような教育を行なってきて結果どう育ったか
  • 日本のSTEAM(スティーム)教育で不足していることとその教育的な対応策
書かれていないこと
  • 自ら学んでくれる部下を育成するコツ
  • STEAM(スティーム)教育についてのハウツーや詳しい事例

まず注意したいのが「ビジネス・経済書」には分類されているものの、会社の実務ですぐに役に立つような内容ではない点です。どちらかというと「子育て」とか「教育」というジャンルの書籍になります。ちなみに楽天ブックスでは「教育・福祉」に分類されてます。

ビジネス書のランキングに入っているので「部下を育てるのに使えるかも!」と思った方がいるかもしれませんが、それほど役に立たないかもしれません。しかし人材育成のヒントになるような箇所もあります。

たとえば第3章で「理論的に話す習慣を作る会話例」というのが紹介されていますが、理論的に物事を組み立てるのが苦手な部下のコーチングに応用できそうです。また第1章で「複数の柱を構築するキャリアデザイン」について言及されていますが、社員のキャリアパスを考える上でどのように専門性を持たせ、いかに尖がった人材を育てるかのヒントになるはずです。

もう一つの注意点は、第3章は「STEAM教育」について詳しく書かれているのではなく、日本のSTEAM教育で不足しているものを、落合氏独自の4つの切り口で解説している点です。もちろん内容自体はSTEAM教育と深く関連していますが、STEAM教育そのもののハウツーなどではありません。

参考 STEAM教育 Wikipedia

目次は下記のとおり。

  • プロローグ:人生100年時代の「新しい学び方」とは
  • 第1章:Q&A・幼児教育から生涯教育まで「なぜ学ばなければならないのか」
  • 第2章:落合陽一はこう作られた・どんな教育を選び、どう進んで来たか、生成過程
  • 第3章:学び方の実践例・「STEAM教育」時代に身につけておくべき4つの要素

ボリューム感としては、第1章が100ページと全体の半分を占めます。残りが第2章と第3章で半々。

全体を通して、

  • 落合氏はこうやって育ってきたのか
  • 落合氏はこんな感じで子育てしてるのか

ということが、よくわかる内容になっています。

メインのテーマはやっぱり「子育て」と「教育」。子供が勉強嫌いで困っている親御さんや、子供の教育に関する情報を求めている方にはオススメの一冊です。
本を読む時間がない、という時は
なかなか読書の時間を取れない人には、要約サービスやオーディオブックがおすすめです。

要約サービスのflier(フライヤー)は、1冊の本が10分ほどで読める分量にまとめられているので、ひと駅移動する間に1冊読めちゃいます。さらに要約を音声で読み上げる昨日もあるので、オーディオブックとして使うこともできます。

アマゾンのAudible(オーディブル)や audiobook.jp は、ビジネス書を一冊丸ごと朗読してくれます。クルマでの通勤時間が長い方や、徒歩での移動時間が多い方には、オーディオブックがおすすめです。自分で使ってみた感じでは、話題のビジネス書のラインナップは「flier(フライヤー)」が一番充実しているイメージです。いずれも無料のお試しキャンペーンなどをやっているので、気になる方は確認してみてください。
0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書

0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書

落合 陽一
1,430円(12/13 14:15時点)
発売日: 2018/11/29
Amazonの情報を掲載しています
書籍の目次
  • プロローグ 人生100年時代の「新しい学び方」とは
  • 第1章 Q&A・幼児教育から生涯教育まで「なぜ学ばなければならないのか」
    • 子供に「なぜ学校に行かないといけないの?」と言われたら?―「学校に行くべき」という発想を変えてあげましょう
    • ディスカッションが苦手。どうしたらいい?―正解か不正解かではないので、反対意見も恐れないで
    • プログラミングの早期教育は必要ですか?―プログラミング学習が目的化されてしまっては無意味です ほか
  • 第2章 落合陽一はこう作られた・どんな教育を選び、どう進んで来たか、生成過程
    • 幼少期
    • 小学校時代
    • 中学校時代 ほか
  • 第3章 学び方の実践例・「STEAM教育」時代に身につけておくべき4つの要素
    • 言語―ロジカルシンキングとアカデミック・ライティング
    • 物理―現象を五感で感じ「なぜ?」と考える
    • 数学―数字が示す世界を読み解くための数学 ほか
  • エピローグ ライフスタイルとして楽しむ学びから生まれるイノベーション


タイトル0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書
著者
出版社小学館
ISBN-13978-4093886451
発売日

(Amazon 登録情報より Reviewed by  3 out of 5