次回は『ビジネスの教科書』で検索ください

ロボアドバイザー3社の運用実績を公開【2020年7月度】ゴールド高騰

ロボアド運用実績2020年7月

だいぞう

2020年7月のロボアドバイザー大手3社の運用実績を公開します。

今月は、ドル安の影響でドル建ての資産が減少する中、米国ハイテク株と金(ゴールド)を多く持つウェルスナビ(WealthNavi)が好調でした。

翌月の実績ロボアドバイザー3社の運用実績を公開【2020年8月度】米国株続伸と日本株回復

も、併せてご覧ください。

2020年7月の結果は以下のとおり。

ロボアド累計投資額評価額増減
WealthNavi100,000円100,281円+0.28%
THEO(テオ)100,000円99,317円-0.68%
楽ラップ10,000円9,923円-0.77%

2020年7月6日から3つのロボアドバイザーを同時に開始しました。

いずれも最低投資金額からスタートをしています。そして今後は毎月1万円積み立てる設定にしています。

世界的には、新型コロナウイルスの感染が拡大しているにもかかわらず、株価はコロナ前の水準に戻りつつあるという違和感のある状況です。

今後はまた株価が下がっていくのではないかという不安も抱えつつ、長期的な投資としてロボアドバイザーを始めることにしました。

2020年7月は、ウェルスナビ(WealthNavi)のみがプラスということで明暗が分かれる結果となりました。

同じタイミングで始めた3つのロボアドバイザーの差は、何が要因だったのでしょうか?

だいぞう

このブログでは、単純に増えた減っただけでなく、資産が増減した理由も解説します。

ロボアドバイザーで資産運用をしている方もそうでない方も、ぜひ読んでいってくださいね。

この記事の内容
  • 金(ゴールド)の高騰の恩恵を得たウェルスナビとTHEO(テオ)
  • 米国ハイテク株の上昇はすべてのロボアドでプラスに
  • 日本株暴落で日本株の多さに足を引っ張られた楽ラップ

金(ゴールド)の高騰の恩恵を得たウェルスナビとTHEO(テオ)

2020年7月で一番大きな動きは、やはり金(ゴールド)をはじめとるする金銀プラチナといった貴金属の高騰です。

金先物の推移2020年7月

上のチャートは、金先物の推移です。(※筆者がウェルスナビを始めた7月6日以降の推移を表示)

ご覧のとおり、7月の後半のたったの2週間で10%もの値上がりを見せました。

この高騰はこの記事を書いている8月のはじめも続いており、勢いは止まることを知りません。

各ロボアドバイザーの金(ゴールド)の保有割合は、

  • ウェルスナビ:約8%
  • THEO(テオ):約4%
  • 楽ラップ:なし

ということで、この値上がりの恩恵が最も大きかったのはウェルスナビ

一方で、金(ゴールド)をポートフォリオに含まない楽ラップは、指を咥えて眺めるのみとなりました。

ちなみにウェルスナビ(WealthNavi)は、ステートストリート社の運用する金(ゴールド)の値動きと連動しているETF「GLD」こと「SPDR® ゴールド・シェア 」を保有しています。

GLDの推移2020年7月

ご覧のとおり金(GLD)のチャートは、先ほどの金先物と同じように10%以上の値上がりを見せました。

そしてTHEO(テオ)では、ブラックロック社が運用する金(ゴールド)の価格と連動したETFである「IAU」こと「iシェアーズ ゴールド・トラスト 」がポートフォリオに組み込まれています。

金(IAU)の推移2020年7月

こちらも同じく金先物と動きが連動しているので、10%以上の値上がりを見せました。

今回は金(ゴールド)が暴騰したため、金ETFを保有しているロボアドバイザーに有利な結果となりました。

長期的には金(ゴールド)が値上がり続けると言われているので、しばらくはウェルスナビとTHEO(テオ)にとって有利な局面が続くことが予想されます。

米国ハイテク株の上昇はすべてのロボアドでプラスに

すべてのロボアドバイザーにとってプラスだったのは、GAFA(ガーファ)をはじめとするアメリカのハイテク企業の株価の値上がりです。

これは今に始まったことではなく、前回のリーマンショック以降10年以上に渡って起きていること。

コロナショックで一時的に下がったものの、在宅ワーク需要の後押しもあってアッという間に回復

6月にはコロナ前の水準を上回り、現在も史上最高値を更新中といった状態です。

この状況が分かりやすいのは、アメリカのナスダック(NASDAQ)市場。日本のマザーズに相当する、ベンチャー向け株式市場です。

ナスダックNASDAQの推移2020年7月

筆者がロボアドを始めた2020年7月6月以降のナスダックは3%の上昇(※7月中の値上がりは6%近く)です。

上のチャートを見ていただければ分かりますが、4月以降ずーっと上がり続けています。

この上昇がいつまで続くのかは分かりませんが、すべてのロボアドバイザーにとってプラスの影響がありました。

ウェルスナビは、バンガード社の運用するアメリカ株のETFである「VTI」こと「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 」が、ポートフォリオの3分の1を占めています。

VTIの推移2020年7月

VTIのチャートを見ると、ナスダックほどの値上がりはしてませんが、7月6日以降で3%の上昇です。

VTIには、

  • Google(Alphabet)
  • Apple
  • Facebook
  • Amazon

といった、GAFA株が26%ほど含まれています。

ウェルスナビのポートフォリオ全体で見てもハイテク株が18%を占めていて、値上がりの影響は大きかったようです。

次にTHEO(テオ)ですが、ステートストリート社が運用するアメリカの成長性の高い株(グロース株)を集めたETF「SPYG」こと「SPDR®ポートフォリオS&P500®グロース株式ETF 」が組み込まれています。

SPYGの推移2020年7月

SPYGは、2020年7月6日以降で3%以上の値上がり

SPYGには、GAFA株が26%ほど含まれていて、先ほどのVTIと似た動きをしています。

ただし、SPYGはTHEO(テオ)のポートフォリオの1割ほどしかないので、ウェルスナビのVTIと比べると貢献度は半分程度でしょうか。

そして楽ラップでは、ステートストリート社が運用する先進国株のETF「【楽ラップ専用】ステート・ストリート先進国株式インデックス・オープン(為替ヘッジあり) 」にハイテク株が含まれています。

ここでは、同じステートストリート社が運用するテクノロジーセクターのETF「XLK」こと「金融セレクト・セクター SPDR® ファンド 」で動きを確認します。

ステートストリートXLKの推移2020年7月

やはりこちらでも3%の伸びが確認できます。

XLKはGAFA株がガッツリ入っているわけではありませんが、マイクロソフト株が22%、アップル株が21%と大きな割合を占めています。

ということで差はありますが、どのロボアドバイザーもハイテク株を保有しているため、その恩恵を受けることとなりました。

日本株暴落で日本株の多さに足を引っ張られた楽ラップ

2020年7月で少し残念だったのが、楽ラップの日本株投資信託です。

楽ラップでは、ステートストリート社が運用する日本株の投資信託「【楽ラップ専用】ステート・ストリート日本株式インデックス・オープン 」がポートフォリオ全体の30%を占めています。

これが7月最後に暴落。

このETFはTOPIX(東証株価指数)と連動しているので、TOPIXの動きを確認します。

TOPIXの推移2020年7月

上記のチャートを見ると、5%以上の暴落

これが楽ラップの運用成績の足を大きく引っ張ることとなりました。

楽ラップは他のロボアドバイザーに比べて、日本株の比率が多いのですが、良くも悪くも日本株の波に左右されやすいポートフォリオです。

しかし悪いことばかりではなく、7月後半のドル安の影響は他のロボアドバイザーよりも限定的でした。

このようにメリットもデメリットもありますが、2020年7月は楽ラップにとっては厳しい値動きだったようです。

ロボアドバイザー運用実績公開2020年7月まとめ

2020年7月は、

  • 金ETF
  • 米国ハイテク株

を、より多く運用していたウェルスナビ(WealthNavi)に有利な展開となりました。

THEO(テオ)や楽ラップには今後の伸びを期待します。

個別のロボアドバイザーの分析は別の記事にまとめているので、ぜひご覧ください。