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楽ラップの評判は?楽天経済圏の賢いロボアドバイザーを解説

楽ラップの評判・口コミ・手数料・実績まとめ

だいぞう

楽ラップは、

  • ロボアドの初期投資を低く抑えたい
  • 手数料が低いロボアドを利用したい
  • 日本株を多めに運用して日本企業を応援したい

という人が選ぶべきロボアドバイザーです。

初期投資額1万円で始めることができ、手数料も標準で年率0.715%という低水準ロボアドを手軽に始めたいという人におすすめです。

楽ラップは、楽天証券が提供するロボアドバイザーです。

サービス開始は競合のウェルスナビ(WealthNavi)と同じ2016年7月で、国内ロボアドバイザー市場では市場を牽引しているサービスのひとつ

ここでは、

  • 楽ラップの評判ってどうなの?
  • 楽ラップを始めれば誰でも儲かるの?
  • コロナショックの時にはどうなったの?
  • 楽ラップは確定申告が必要なの?
  • 楽ラップの手数料ってどれくらいかかるの?
  • 楽天証券の口座開設に必要なものは?
  • 楽ラップの積立に楽天カードを使えるの?
  • 楽天証券が倒産した時に預けたお金はどうなるの?

といった疑問にぜんぶにお答えしようと思います。

競合のウェルスナビ(WealthNavi)やTHEO(テオ)に知名度は劣るものの、楽天経済圏での人気は根強く利用者もそれなりにいる楽ラップ。

初期投資1万円から始められるのも魅力的です。(2020年3月11日より、最低投資金額が10万円から1万円に引き下げられました(プレスリリース )。なお、競合は初期投資10万円から。)

また、公式サイトで運用状況を包み隠さず公開し、運用実績のCSVファイルが自由にダウンロードできるほどの運用の透明性は安心感があります。

ということで、少ない資産で安心安全に投資を始めたい、という人にピッタリのロボアドバイザーです。

楽ラップで実際に資産運用をしている筆者が、楽ラップの特徴やメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。

評価のポイント
ロボアドについて解説しているサイトはたくさんありますが、実際に身銭を切って資産運用していないサイトのレビュー内容は信頼性が低いです。

また、公式サイトの売り文句をそのまま書いているようなレビューも信用できません。これは実際に筆者が様々なロボアドバイザーに投資して感じたことです。

大切なあなたのお金のことだからこそ、実際にロボアドを使っている複数のブログを読んで検討することをおすすめします。

楽天証券の楽ラップとは?

楽ラップ公式サイト

楽ラップは、楽天グループの楽天証券が提供するロボアドバイザーサービスです。

競合のウェルスナビ(WealthNavi)と同じタイミングの2016年7月に、国内ロボアドバイザー市場へ参入。

ロボアドとしてはウェルスナビやTHEO(テオ)と同じく古参で、国内ロボアドバイザー市場を牽引しているサービスのひとつです。

ちなみに、楽ラップの利用者の数は非公開

しかし楽天証券の口座数が2020年3月に400万口座を突破したことなどを考えると、そのうちのたった2%が利用するだけでTHEO(テオ)の口座数に匹敵します。(プレスリリース記事 

ということで楽ラップの利用者の数は、競合と同じかそれ以上の可能性も。

また、ロボアドの会社ではなくネット証券会社という視点から見ると、

  • 楽天証券:楽ラップ
  • SBI証券:WealthNavi for SBI証券

と、競合のSBI証券はウェルスナビの力を借りる一方で、楽天証券はオリジナルのロボアドバイザーを提供しています。

このことからも「WealthNavi 対 楽ラップ」として比較されることが多くあります。

楽ラップの概要

運営企業楽天証券株式会社
代表者楠 雄治
登録番号関東財務局長(金商)第195号
正式リリース2016年7月
最低投資金額1万円
自動積立金額1万円〜
運用手数料(税別)固定報酬型 年率0.715%
自動リバランス機能あり
税金最適化機能なし
スマホ専用アプリなし

楽ラップの概要は上記のとおり。

口座開設時に16の質問に答えることで、9種類の運用コースの中からあなたに最適なものを選び、すべてお任せで資産運用してくれるサービスです。

楽ラップでは、ロボアドバイザーが投資信託(投資ファンドが株や債券で運用する金融商品)に対して投資を行います。

運用手数料は、固定報酬型で年率 0.715%とロボアドの中では最低水準。さらに最低投資額も1万円からと、他のロボアドバイザーよりも気軽にスタートできます。

他のロボアド同様に、自動リバランス機能(配分比率の自動調整機能)があるため、ほったらかしでも自動的に最適なポートフォリオを維持してくれます。

他にも、自動積立機能がついているので長期的な投資には最適で、投資ファンドが運用する世界中の幅広い銘柄の株や債権に分散投資することができます。

さらに楽ラップ唯一の機能として「TVT機能(下落ショック軽減機能)」がついており、2020年3月のコロナショックで発動しました。(詳しくは後ほど説明します。)

楽ラップ公式サイトには、さらに詳しい情報も掲載されています。

楽ラップのメリット・デメリット

楽ラップ特有のメリットは、

  • 手数料(固定報酬型)が最初から年率 0.715%と安い
  • 初期投資額が1万円からと低い

ことです。

競合のウェルスナビやTHEO(テオ)は、標準の手数料が年率1%であることに対し、楽ラップは標準の手数料で年率 0.715%と低いのが特徴。(競合の手数料割引は複数の条件を満たす必要があります。)

また競合は初期投資額が10万円なのに対して、楽ラップは1万円からスタートできることが魅力です。(競合は縛りのある姉妹サービスを使えば1万円から資産運用できるものもあります。)

楽ラップ特有のデメリットは、

  • 金(ゴールド)などのコモディティがポートフォリオに含まれない
  • スマホアプリがない

ことです。

楽ラップのポートフォリオには金(ゴールド)の投資信託が含まれていないので、貴金属類も含めて資産運用をしたい人にとってはデメリットとなります。

しかし、楽天証券自体が「純金プラチナ積立」などの別のサービスを行っているため、そちらも併用すれば特に問題はないかと思います。

あとは、スマホアプリが無いことが競合との違いですが、スマホで楽天証券にアクセスすれば楽ラップのスマホ用画面が表示されるので、アプリがなくても特に困らないのが実情です。

ということで、デメリットもさほど問題にならないレベルのものと言えます。

その他のメリット・デメリットについては他のロボアドバイザーと共通で、

  • メリット
    • 投資初心者など知識がなくても資産運用できる
    • 自動積立で資産の長期的な分散投資が簡単にできる
    • 自動で株を売買してくれるから悩まなくて良い
  • デメリット
    • 自分自身で運用するよりも手数料は高くなる

といったことが挙げられます。

楽ラップの疑問まとめ

ここからは、多くの人が疑問に思っていることをピンポイントに解説していきます。

楽ラップの評判・口コミってどうなの?

楽ラップの評判は良くも悪くもない、と言えます。

ちなみにTwitterなどのSNSで見られたポジティブな意見は、

  • 「ネットの評判以上に運用成績が良い
  • 配分の見直しを勝手にやってくれるのが良い」

といったものが見られました。

ただ、運用成績については利用者が投資を始めたタイミングにもよりますし、リバランス機能はどのロボアドバイザーにも付いているのでメリットとは言い難いでしょう。

一方で、ネガティブな意見としては

  • 「他のロボアドに比べると地味
  • 手数料が高い

などがありました。(意訳、複数まとめてます。)

確かに、楽ラップは楽天証券のデザインそのままなので、他のロボアドバイザーのような洗練されたイメージはありません。

あと「手数料が高い」というのも、ほとんどが自分自身で運用する場合との比較なので、あまり参考にならないかもしれません。

楽ラップを始めれば誰でも儲かるの?

楽ラップに限らず、すべてのロボアドバイザーに言えることですが、世界経済が成長する限りは長期的に誰でも儲かる、といえます。

ただし、楽ラップはウェルスナビと同様に、リーマンショック以降好調なアメリカ株の比率が多いので、他のロボアドバイザーよりもパフォーマンスは良い(儲かっている)と言えます。

ここでの「長期的」というのは10年以上、できれば20年とか30年とかの長期資産運用を指します。そして「儲かる」というのは、銀行でお金を寝かせるよりも増える、ということ。

逆に数ヶ月とか1年とかの短期や、3〜5年の中期であれば、タイミングによっては損します。こちらも楽ラップというよりは、投資全般に言える話です。

つまり、1年程度の短期で損益を見るなら、完全にあなたの運次第

例として、アメリカ株の代表的な動きを示す「S&P500指数」の過去30年の推移を見てみましょう。(楽ラップの「かなり積極的」運用コースで全体の3分の1を占めています。)

S&P500指数の過去30年の推移

ご覧のとおり、2000年のITバブルや2008年のリーマンショック頃に投資を始めると、短期・中期(1〜5年)の投資では損が出ます。

しかし、20年単位の長期で区切れば、どこを切り取っても儲けが出ます。

仮に2000年のITバブルのピーク時に投資したとしたら、3年後では価値が半分になって大損ですが、20年後なら価値が倍になって大儲けです。

つまり楽ラップなどのロボアドバイザーは、長く続ければ続けるほど儲かる可能性が高まると言えます。

コロナショックの時にはどうなったの?

楽ラップは、売りである「TVT機能(下落ショック軽減機能)」が底をついた後の上昇局面で足を引っ張ったものの、コロナショックを上手く乗り越えました。

3月〜4月は元本割れしてしまう利用者が多くいたようですが、早くから積立していればいるほど、含み益に戻るまでの期間も短い傾向にあります。

もちろん楽ラップを始めたタイミングによっては、大きなマイナスになった人もいるようですが、それでも暴落から半年も経たないうちに回復した人がほとんどのようです。

参考にしていただきたいのは以下の、楽ラップが公式に公開している運用実績の記録です。

楽ラップの運用コース別パフォーマンス

こちらのグラフは、楽天証券が公開している運用実績の公式なCSVデータを元に、筆者がエクセルで折れ線グラフを作ったもの。

元のデータは以下のような感じ。

楽ラップ運用実績のCSVデータ

この運用実績データは楽ラップの「運用状況 」ページの下の方にある「データ(CSV)のダウンロード」から誰でもダウンロードすることが可能です。

先ほどの折れ線グラフを見ていただいた通り、2016年7月から運用していた場合は、9つの運用コースで元本割れしたのは一番下の「保守型(1000100、赤の折れ線)」のみ

つまり、保守型以外の8つの運用コースでは、多くの人がコロナショックのダメージが小さかったことになります。

また、コロナショックに対する分析は、楽天証券自らも動画で報告していて、透明性の高い運用がされていることがわかります。

こちらの動画では、投資運用室室長 大沢氏が運用コースの実績について説明するだけでなく、大沢氏個人の運用成績も公開されています。

楽ラップ投資運用室室長大沢氏の運用実績

楽ラップ「ネット運用報告会 2020年06月23日収録(YouTube動画)  」(大沢氏の上記グラフから再生されます)

それが上記の画像。

大沢氏は楽ラップ(水色の棒グラフ)に加えて、先進国株式ファンド(オレンジ色の棒グラフ)を運用しているので、資産評価額(黒い折れ線)は2つを合算したものになります。

2020年5月の時点で資産評価額は回復しており、先進国株式ファンドの影響を差し引いたとしても、コロナショックを上手く乗り切ったと言えるでしょう。

楽ラップは確定申告が必要なの?

楽天証券の口座開設時に「特定口座(源泉徴収あり)」に設定しておけば、確定申告の必要はありません

「特定口座(源泉徴収あり)」に設定すると、楽天証券が株などの売却損益や税金の計算を自動で行ってくれる上に、あなたの代わりに納税まで済ませてくれます。

ちなみにあなたが他の証券会社などで損失が出ていたりすれば、楽天証券から送られてくる書類を元に確定申告することで、損益を通算して税金を抑えることもできます。

楽ラップの手数料ってどれくらいかかるの?

楽ラップの手数料は、固定報酬型であれば預けている資産の年率最大0.715%(税込み)に設定されています。

また成果報酬併用型であれば、預けている資産の年率最大0.605%(税込み)運用益の5.5%(税込み)が手数料になります。

これらに加えて投資信託のファンド費用として最大年率0.248%が差し引かれます。

それ以外の手数料はすべて無料。楽ラップ申込費用、自動積立手数料、売買手数料、為替手数料、為替スプレッド、リバランス費用、解約手数料などは無料となります。

例えば、あなたが楽ラップで50万円を運用していた場合、固定報酬型で1年に差し引かれる手数料は3,575円ということです。

月あたりに換算すると298円程度。ファンド費用も月100円といったところ。

これが高いか安いかについては、このあとさらに詳しく解説します。

楽天証券(楽ラップ)の口座開設に必要なものは?

楽天証券の口座開設では、

  • 運転免許証

または、

  • マイナンバーカード

を持っていればスマホで本人確認ができ、最短で翌営業日以降にIDが発行されます。

またその他の本人確認書類(住民票の写し・印鑑登録証明書・各種健康保険証・パスポート・在留カード・特別永住者証明書・住民基本台帳カードなど)では、パソコンから申し込みを行い、5営業日程度でIDとパスワードが郵送されます。

その後、ログイン後にマイナンバーを登録し、楽ラップの運用申し込みを行います。

楽ラップの積立に楽天カードを使えるの?

楽ラップの積立に、楽天カードを使うことはできません

楽天証券のメリットのひとつとして、楽天カードで投資信託やNISAの積立を行うと楽天ポイントがもらえる、というものがあります。

しかし残念ながら楽ラップは楽天カード積立の対象外

楽ラップでは通常の株取引と同じように、証券口座の現金で積立を行うことになります。

楽天証券が倒産した時に預けたお金はどうなるの?

楽天証券株式会社が万が一破綻したとしても、日本投資者保護基金によって一人当たり上限1,000万円までは補填されます。

つまり、1,000万円までならちゃんと返ってくるということ。

これは楽ラップだけでなく、楽天証券全体での適用になります。

ちなみに私たちが預けたお金は、楽天証券自身の会社のお金と完全に分けて管理(分別管理)されていて会社が傾きそうでも手をつけられるといったことはないので安心ですね。

楽ラップの手数料って高いの?安いの?

楽ラップの運用手数料は、

  • 固定報酬型(税込み):年率0.715%
  • 成功報酬併用型(税込み):固定報酬年率 0.605%+運用益の5.5%

の2つのパターンがあります。(競合のウェルスナビは年率0.9〜1%、THEOは年率0.65〜1%でいずれも税別。)

これに投資ファンドに支払うファンド費用が、最大で年率0.248%加わったものが正味の手数料です。(ウェルスナビやTHEOのETF経費は、楽ラップのファンド費用の半分程度。)

結論から言えば、

  • 楽ラップの手数料は他のロボアドバイザーよりも安い
  • 運用スタート時から低い手数料で料金体系がシンプル
  • 競合の手数料が「税別」表記なのに対し楽ラップは「税込み」で良心的
  • 自分で資産運用できる中級者・上級者は運用手数料が高く感じる
  • 手間とストレスを考えると資産運用の初心者にとっては安い

ということになります。

固定報酬型と成果報酬併用型の違いについては、数字だけではわかりにくいので、公式サイトから引用した図が以下。

楽ラップの固定報酬型と成功報酬併用型の運用手数料グラフ

楽ラップ公式サイト「手数料 」より引用

年間の運用成果が2%を超える場合は、固定報酬型の方がお得になるようです。

ちなみに2018年の調査では、利用者の70%が固定報酬型を選んでいるとのこと。筆者もわかりやすい固定報酬型を選んでいます。

この固定報酬型の年率0.715%(税込み)がどれだけ安いかというと、

  • ウェルスナビは2年半の間、200万円以上の運用額を出金もせず維持し、毎月の自動積立も利用すれば年率0.9%(税込みだと0.99%)まで引き下げてもらえる
  • THEO(テオ)は運用額1,000万円以上を3ヶ月以上キープしていれば年率0.65%(税込みだと0.715%)まで引き下げてもらえる

ということなので、楽ラップが条件なしで最初から年率0.715%なのは大きなメリットだと思います。

ということでざっくりと手数料をシミュレーションしてみると、

  • 50万円

預けている場合、

  • 運用手数料:年3,575円(=50万円×0.715%)
  • 消費税:上記に含む
  • ファンド費用:年1,240円(=50万円×約0.248%)

合計 4,815 円/年が50万円の運用に対してかかる計算です。(※簡易的な計算なので実際の手数料とは誤差があります。)

これを月あたりに直せば、月 401 円ほど。

いわゆる月にコーヒー1杯分の費用です。

補足

競合のウェルスナビ(WealthNavi)とTHEO(テオ)は、投資信託ではなくETF(上場投資信託:株式市場に上場されている投資信託)で運用しています。

投資信託とETFの違いは、株式市場で取引されているかどうか

つまり、ウェルスナビ(WealthNavi)やTHEO(テオ)は株式市場にある金融商品を売買し、楽ラップは市場を通さず投資ファンド(投資会社)と直接やりとりをしているということです。

手数料は投資初心者が手間と苦労を逃れる対価

楽ラップのみならず、ロボアドバイザーすべてで聞かれるのが「手数料が高い」という声。

Twitterなどで検索するとたくさん出てきますが、ほとんどが、

  • 自分でETFや投資信託を買った方が安い

という理由です。

しかしこれは、

  • レストランで食べるより自炊した方が安い

という理屈と同じ。

材料の値段しか考えないなら高く感じるのは当たり前

もしあなたが自分自身で、

  • 資産ポートフォリオの最適な配分比率を考える
  • 2000〜3000種類の中から適切な投資信託を選ぶ
  • 配分比率が変わったら定期的に売買をして組み換える

といったことを手間暇をかけてするのであれば、そもそもロボアドバイザーを選ぶ必要はありません。

なぜならファンド費用やETF経費は、ロボアド手数料の5分の1から10分の1程度の費用で済むからです。

一方でロボアドバイザーは、

  • 投資の知識が不要
  • 少額で始められる
  • ほったらかしで大丈夫

という利便性が売りです。

なので、これらの利便性に対して支払う対価が、ロボアドバイザーの運用手数料になります。

しかし、Twitterなどで見かける「手数料が高い」という声も、気持ちはよく理解できます。先ほどの例えで言えば、料理の腕が上がったら下手な外食が高く感じるのと同じです。

つまり、利用者が投資初心者を脱したから、ロボアドバイザーの手数料を高く感じたということ。

「手数料が高い」という声が、中級者以上に向けられているなら納得できます。

筆者はロボアドバイザーだけでなく、株取引、投資信託、FX、仮想通貨取引など色々とやっていますが、勉強するためには時間がかかりますし失敗もします。

そういった手間や労力を考えると、やはり投資初心者が得られる恩恵手数料に十分見合う(高くない)と思います。

楽ラップのポートフォリオの特徴

ここからは楽ラップのポートフォリオについて説明します。

楽ラップでは、初回の診断で16の質問に答えることで9つの運用コースから最適なポートフォリオを選んでくれます。

ポートフォリオは複数の投資信託の組み合わせからできていて、リスク(損益の振れ幅)の大きさと「TVT機能(下落ショック軽減機能)」の有無でバリエーションがあります。

楽ラップの運用コース

楽ラップ公式サイト「運用コースのご紹介 」より引用

運用コースは、

  • 保守型:TVTなし(1000100)
  • やや保守型:TVTなし(1000200)
  • やや保守型:TVTあり(1000600)
  • やや積極型:TVTなし(1000300)
  • やや積極型:TVTあり(1000700)
  • 積極型:TVTなし(1000400)
  • 積極型:TVTあり(1000800)
  • かなり積極型:TVTなし(1000500)
  • かなり積極型:TVTあり(1000900)

の9つ。

上記の円グラフは、株式(青色)、債券(緑色)、その他(ピンク色)と色分けされていますが、

  • リスクを多く取る:株式の比率が高い
  • リスクは取らない:債券の比率が高い

といった傾向がわかります。

公式に公開されている運用実績をもう一度見てみましょう。(再掲)

楽ラップの運用コース別パフォーマンス

上記の折れ線グラフは、2016年7月に10,000円を投資したまま放ったらかしにしたらどうなるかを表した表です。

収益性を追求した運用コースほど、値上がり幅が大きい一方で、暴落したときの値下がり幅も大きいことがわかります。

楽ラップ「かなり積極的:TVTなし(1000500)」のポートフォリオ

筆者の楽ラップの運用コースは「かなり積極的:TVTなし(1000500)」です。

参考までに、筆者の運用開始1ヶ月のポートフォリオをご覧ください。

楽ラップのポートフォリオ2020年7月

先ほどの楽ラップ公式サイトの円グラフと非常によく似ていますね。

ざっくり切り分けると、

  • 株式:77%
  • 債券:10%
  • リート(不動産):10%
  • 現金:3%

といった状態。

この配分比率が状況によって自動的に変更(自動リバランス)されるようです。

さらに細かく分析すると、

  • 日本株:30%
  • アメリカ株:28%
  • ヨーロッパ株:8%
  • 中国・台湾株:5%

ということで、最も比率の多い株式は日本株なのがわかります。(おおよその数値であり、比率は変動しています。)

これは競合のロボアドバイザーにはない特徴で、

  • ウェルスナビ「リスク許容度5」:日本株 約7%、アメリカ株 約35%
  • THEO(テオ)「値上がり益重視」:日本株 約4%、アメリカ株 約25%

アメリカ株は同水準にもかかわらず、楽ラップの圧倒的な日本株の多さがわかります。

このことから、日本株を買って日本企業を応援したいという人には、楽ラップは最適と言えます。

楽ラップのTVT機能はコロナショックでの活躍は限定的

他のロボアドバイザーには無い楽ラップ独自の機能「TVT機能(下落ショック軽減機能)」は、コロナショックの時はどうだったのでしょうか?

このTVT機能というのは、

  • 市場の値動きが激しいときに債券の比率を高める

という機能です。

別の表現をすれば、

  • 積極型のポートフォリオを一時的に保守型のポートフォリオに組み替える

といった機能です。

この機能は、コロナショックの時も発動しました。

Twitterの利用者の書き込みを引用すると以下のとおり。

このように、前者はもともと債券比率の高い「やや保守型」の運用コース、後者は筆者と同じ「かなり積極型」の運用コースですが、いずれもTVT機能が発動して債券比率が高くなっていることがわかります。

しかし残念なことに、結果を「TVTあり」と「TVTなし」で比較すると、TVT機能が無い方がパフォーマンスの良い結果となりました。

それがこちらのグラフ。

楽ラップコロナショック時のTVT機能比較

上記のグラフは、

  • かなり積極型:TVTなし(1000500)
  • かなり積極型:TVTあり(1000900)

の値動きを、コロナショック前後で比較したものです。

先ほどのTwitterの書き込みでは、2020/3/9と2020/3/17の大暴落の後半にTVT機能が確認されています。

そして6月の運用報告(楽ラップ ネット運用報告会 2020年06月23日収録(YouTube動画) )では、

  • 6月下旬時点でTVT機能は適用されたまま
  • コロナショックを踏まえてTVT機能を新モデルに移行

ということが語られています。

これらのことを踏まえてグラフを分析すると、

  • TVT機能によってTVTありの下落速度が落ちてTVTなしとの収益差が無くなった
  • 3月から6月以降までTVT機能が動き続けたため「TVTあり」と「TVTなし」の収益性に大きな差が出た

ということがわかります。

もう少しわかりやすくまとめると、

  • 下落局面でTVT機能は役立ったが、その後の株価上昇局面でTVT機能が収益の足を引っ張った

ということです。

でもこれは結果論。下落局面でTVTが役立ったことがわかっただけでも十分収穫です。

確かに3〜6月の市場の見極めは非常に難しく、もし二番底が来ていればTVT機能の本領を発揮できたのかもしれません。

しかし結果的にはコロナの二番底は来ることなく、「TVTあり」との収益差が大きく開くこととなりました。

楽天証券(楽ラップ)の口座開設までの流れ

楽ラップを始めるための楽天証券の口座開設から資産運用までは、

  1. ウェブまたはスマホから申し込み
  2. ログインIDとパスワードの受け取り
  3. マイナンバーの登録
  4. 楽ラップの利用申し込み
  5. 投資資金の振り込み
  6. 資産運用開始

といった流れ。

他のロボアドバイザーと違って、証券口座を申し込む→楽ラップを申し込む、という二段構えになっているので少しだけ手間がかかります。

しかし、運転免許証またはマイナンバーカードがあれば、スマホから最短翌営業日でIDが発行されますし、楽ラップの申し込みも数クリックで終わるので利用までは比較的スムーズです。

むしろ証券口座を開いていることはメリットで、

  • ロボアドで物足りなくなったら株や投資信託での運用に乗り換えやすい
  • 同じ証券口座でiDeCo(イデコ)やNISA・つみたてNISAが利用できる

ため、資産運用のステップアップを考えるならベストです。

さらに楽天銀行に運用資金を入れて、楽天証券と連携させることで「マネーブリッジ 」と呼ばれる、預金金利が年0.1%まで上昇するサービスも使えるので、

  • 楽天銀行 + 楽天証券 + 楽ラップ

という組み合わせは、投資初心者がしっかりとお金を増やす土台づくりに最適です。(筆者も上記の組み合わせで資産運用してます。)

ということで話題はそれましたが、楽ラップは楽天証券のサービスのひとつということで、楽天証券の口座開設が必要です。

筆者自腹の楽ラップの運用実績解説

別の記事では、筆者が自腹で運用している楽ラップの実績を公開しています。

他のブログでありがちな「単に増えた減った言ってるだけの記事」ではなく、パフォーマンスに寄与した投資信託の変動の理由を分析しています。

楽ラップを使っている人も、そうでない人もぜひご覧ください。

楽天証券の楽ラップまとめ

今回は楽ラップについて情報をまとめました。

楽ラップのポイントは、

  • 初期投資を低く(1万円)抑えられる
  • はじめから手数料が低い(年率0.715%税込み)
  • 運用実績をすべて公開していて運用の透明性が高い
  • 日本株の比率が高い
  • アメリカ株の比率が高い
  • 証券会社だから資産運用のステップアップがしやすい

などなど。

また、

  • 金(ゴールド)がポートフォリオに組み込まれていない

ことは分散投資の観点から少しデメリットですが、

  • 楽天証券の純金プラチナ積立と併用できる

ので問題はありません。

さらに、

  • iDeCoやNISA・つみたてNISAも楽ラップと併用して利用できる
  • 楽ラップから株取引や投資信託に乗り換えやすい

ということもあり、あなたが将来的に資産運用のステップアップを考えるなら、資産運用の第一歩として楽ラップを始めることをオススメします。(ちなみにロボアドだけで考えるなら、ウェルスナビがイチオシです。)

でも、あくまで個人的な意見なので、他のブログの意見も参考に比較検討してくださいね。

そして何より、思い立ったが吉日

早めに長期資産運用を開始しましょう!

  • 老後資金の資産形成
  • 生活費の足し
  • 早期リタイヤ
  • 遊ぶ金欲しさ

などなど理由は人それぞれですが、銀行にお金を寝かしてるだけだともったいないので、今すぐ行動です!