目的(ゴール)と目標を使い分ける3つのポイント

目的と目標って同じような場面で使われるので、違いがわかりにくいですよね。しかも、違いを気にしなくても困らないので、深く考えたことがない人も多いかと思います。

そうは言ってもビジネスでは、目的と目標を意図的に使い分ける人も少なくありません。会議の資料に「目的」と書くべきか「目標」と書くべきか…。そんな時にも困らないように、目的(ゴール)と目標を簡単に使い分けるポイントをお伝えします。

使い分ける3つのポイント

それではさっそく、目的(ゴール)と目標を使い分けるポイントを3つ挙げます。

  1. 到達範囲を示しているのが目的(ゴール)で中継地点を示しているのが目標
  2. 行きすぎるとダメなのが目的(ゴール)で行きすぎていいのが目標
  3. みんなで達成するのが目的(ゴール)でバラバラに達成できるのが目標

この3点が最もわかりやすい判断基準になります。それでは定義も含めて、詳しくみてみましょう。

目的(ゴール)の定義

目的(ゴール)とは、到達すべき「領域」や「範囲」を表します。

メモ
「(ゴール)」と書いているのは、本来は英語のゴール(Goal)の意味する概念を指しているからです。

というのも、海外で書かれたビジネス書や論文では「Goal」という単語が頻繁に出てきます。ビジネスの考え方は、海外から輸入されたものが多いのですが、その時に「Goal」は「目的」と翻訳されることがほとんど。でも日本語では、ピッタリと当てはまる言葉が存在しておらず、一番近いのが「目的」になってしまうのです。

ということで、ビジネスで「目的」という言葉が出てきたら、基本的に「ゴール(Goal)」のことだと考えてください。

目的(ゴール)は、登山における登頂、マラソンやサッカーのゴールなどをイメージするとわかりやすいです。

例えば、登頂。山の山頂にまで到達すれば「登頂成功!」になりますよね。山頂で一番高い点を探して、絶対にその真上に立たなければ登頂にならない…なんてことはないですよね。頂上付近にたどり着けば登頂は成功になります。これは山頂という領域に足を踏み入れたから、目的が達成となったわけです。

他にも、マラソンのゴール。ゴール地点に引かれてあるラインを越えて、その先の領域に到達すればゴールになります。サッカーのゴールは、ゴールポストとクロスバー、ゴールラインで囲まれた領域の向こう側にボールが到達すればゴールです。いずれも、領域に入ればゴール達成。これは「Goal」の語源が、中世英語の「gol(境界、限界、領域)」に由来するためです。

このように、ビジネスで「目的」という言葉が出てきたら、到達すべき範囲や領域をイメージしてください。上手くいきすぎても、少し足らなくても、どちらも失敗になります。目指している範囲内にちょうどよく収まること、それが目的の達成です。

目標の定義

目標とは、目的(ゴール)に到るまでの様々な中継地点のことです。

目標は、登山道の途中にある「〇合目」「標高〇〇メートル」のような標識をイメージするとわかりやすいと思います。また複数のルートがある場合は、様々な「経由地」が目標になります。

以下が目標の特徴です。

  • ひとつの目的(ゴール)に対して複数の目標が存在できる
  • すべての目標をクリアしなくても目的(ゴール)を達成できる
  • 目的(ゴール)の途中で目標を変えたり諦めたり加えたりできる

登山で例えると、山頂というゴールを目指す場合、ルートの途中で経由する「経由地A」「経由地B」「経由地C」が目標となります。

もし「経由地B」への道のりが崖崩れなどで通れない場合は、新たに「経由地D」という目標を定めることもできますし、別のルートで直接「経由地C」に向かうこともできるかもしれません。

また複数のチームで一つの目的(ゴール)を目指している場合は、それぞれ違うルートで違う目標を達成しながら進むこともあります。

気をつけること

ビジネスで気をつけなければならないのは、目標を目的(ゴール)を取り違えてしまうことです。目標はあくまで経由ポイントであり、目的(ゴール)にちゃんと向かっているかどうかを知るための目安なのです。

目標達成に気を取られすぎて、目的(ゴール)を達成できなくなってしまうと本末転倒です。目標の達成を目指しながらも、目的(ゴール)から離れていっていないか時々確認する必要があります。

もっとも、目的(ゴール)自体が間違っていることだってあります。あるいは、状況が変化して、最初の目的(ゴール)が無意味なものになることだってあります。その時は目標も、新しい目的(ゴール)に合わせてすべて設定し直しましょう。