相関関係
相関関係とは、「別々の出来事が同じようなタイミングで起こる関係」のことです。
英語では、相関関係のことを「Correlation(コーリレーション)」と呼びます。
先ほどご紹介した、
- 雨が降ったらお店の来客数が減る
という因果関係も、「雨が降る」と「来客数が減る」という2つの出来事が同じようなタイミングで起こるので「相関関係」であるとも言えます。
相関関係は、下図のように表すことができます。
この図を上から順番に説明すると、
- ある出来事が増えているときに、別の出来事も増えている
- ある出来事が増えているときに、別の出来事は減っている
- ある出来事が減っているときに、別の出来事も減っている
という状態です。
ちなみに「増えて×増えて」や「減って×減って」という同じ傾向の組み合わせは「正の相関」と呼び、「増えて×減って」という逆の傾向の組み合わせは「負の相関」と呼びます。
先ほどの、
- 雨が降ったらお店の来客数が減る
という因果関係は、
- ある出来事が増えているときに、別の出来事は減っている
というタイプの相関関係になります。つまり「負の相関」です。
しかしこれらの出来事は、必ずしも「因果関係」があるとは限りません。
相関関係の5つのパターン
相関関係には、因果関係のないものも含めて、
- 直接原因:一方がもう一方の出来事の直接的な原因になる(=因果関係)
- 間接原因:複数の出来事に間接的に因果関係がある
- 相互作用:お互いに原因にも結果にもなる(=因果関係)
- 疑似相関:別の出来事が複数の出来事に影響を与える
- 偶然の相関:まったく関係ない出来事に相関関係が見つかる
の、5つのパターンが存在しています。