因果関係と相関関係のまとめ
ここまで、
- 因果関係と相関関係の違い
- 相関関係の5つのパターン
を紹介しました。
因果関係と相関関係の違いを一言で表すと、
- 因果関係:ある出来事が直接的に別の出来事を引き起こす関係
- 相関関係:別々の出来事が同じようなタイミングで起こる関係
であり、因果関係がある出来事は相関関係であると言えます。
また因果関係を含む相関関係の5つのパターンとしては、
- 直接原因:一方がもう一方の出来事の直接的な原因になる(=因果関係)
- 間接原因:複数の出来事に間接的に因果関係がある
- 相互作用:お互いに原因にも結果にもなる(=因果関係)
- 疑似相関:別の出来事が複数の出来事に影響を与える
- 偶然の相関:まったく関係ない出来事に相関関係が見つかる
をご紹介しました。
いずれの相関関係でも、目の前で起こっていることにそのまま飛びついてしまうと、本当の原因や関係性が見えなくなることがあります。
ビジネスで論理的に分析を行う場合には、今回ご紹介した「因果関係」と「相関関係」の違いとパターンを理解しておくことで、より深い洞察につながるかもしれません。
おすすめの書籍
因果関係と相関関係を区別して、出来事を論理的に物事を解釈するには、谷岡一郎著「社会調査のウソ」という本がおすすめです。
こちらの本を読むことで、テレビや新聞で公表されている調査結果などの嘘を見抜く力が身につきます。今回ご紹介した因果関係と相関関係についても、第4章で説明されています。
特に、調査結果や統計データから資料を作るような仕事をしている方には、手元に置いておくことをおすすめします。