一般的なバイト求人情報媒体のビジネスモデル
タイミーのビジネスモデルを説明する前に、一般的なバイト求人情報媒体についておさらいしましょう。
これを知っておけば、タイミーのビジネスモデルの特徴を理解するのに役立つはずです。
ということで、一般的なバイト求人情報媒体のビジネスモデルのポイントは、
- 雇用主と求職者をマッチングさせることで手数料を受け取る
- マッチングのしやすさによって顧客体験(CX)を改善する
の2つになります。
なお、このページでは大まかな説明にとどめますが、別記事でも詳しく説明しているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
マッチングがお金を生み出すビジネス
まずは、お金がどのように回っているのか?
以下は、ビジネスの中のお金の流れの部分を抜き出したループ図です。
求人情報媒体は、人を雇いたいお店(雇用主)とバイト先を探している求職者をマッチングさせることで、手数料を受け取ることができます。
上の図では、
- マッチング件数が増えるほど仲介手数料も増える
という部分になります。
こうして得られた利益・資金は、
- 求人情報を掲載してもらうためのお店への営業活動
- 求人媒体を閲覧してもらうための求職者への広告宣伝
に投下されます。
その結果、広告掲載店舗数と媒体閲覧者数が増加し、マッチング件数が増えるというお金を生み出すループが完成します。
マッチングは価値も生み出す
そしてもう一つ重要なループは、価値が循環するループです。
なぜ先ほどのループのように手数料を受け取れるかといえば、マッチングすることに価値があるからです。
つまり2者をマッチングさせれば、
- バイトを雇いたいという店舗側のニーズ
- バイト先を見つけたいという求職者のニーズ
の2つを同時に満たせるということ。
これらのニーズを円滑に満たすことができれば、
- 雇用主の利用体験
- 求職者の利用体験
が向上し、結果として評判が良くなったり、リピート利用されることで、広告掲載店舗数と媒体閲覧者数が増えるのです。
このような2つの要素(広告掲載店舗数と媒体閲覧者数)が増えることで、互いに価値を高めあう効果のことを「間接的ネットワーク効果」と呼び、プラットフォーム型ビジネスの事業拡大の特徴になります。
詳しくは以下の記事で解説しているのでご覧ください。
しかし実は、このビジネスモデルには3つの問題点が存在します。
それは、
- 逆選択の発生
- 面接・契約の煩雑さ
- 給与支払いの遅さ
の3つ。
これらを解決するのがタイミーなのですが、次のページでどのようなメカニズムで引き起こされるのか解説します。