付加価値額の計算方法:人件費を足し戻す理由をわかりやすく解説

付加価値額

粗付加価値と純付加価値

付加価値額に関連するビジネス用語として、

  • 粗付加価値(あら-ふかかち)
  • 純付加価値(じゅん-ふかかち)

というものがあります

粗付加価値(Gross value added)とは、減価償却費を「含む」付加価値または付加価値額のことです。先ほど紹介した「加算法」による付加価値額の計算は、減価償却費を含んでいるので「粗付加価値」と言えます。

一方で純付加価値(Net value added)とは、減価償却費を「含めない」付加価値または付加価値額のことです。

減価償却についての詳しい解説は、こちらの記事をご覧ください。

付加価値を理解するためのバリューチェーン

ここまで「付加価値」の金額について計算する方法を見てきましたが、この「付加価値」は経営戦略にとって非常に重要なことです。なぜなら顧客は同じ価格なら、より付加価値の高い商品を選ぶからです。

この付加価値について理解を深めるには、マイケル・ポーター教授の「バリューチェーン(価値連鎖)」の考え方がわかりやすいと思います。

バリューチェーン

こちらの記事もご覧ください。

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