自動販売機オペレーターのビジネスモデル図解:専業・兼業・オーナーの違い

自販機ビジネスを支える4つの活動要素

自動販売機から得た「利益・資金」は、

  • ルートセールスの採用育成活動
  • 自販機の整備活動
  • 車両の整備活動
  • 物流や在庫の改善活動

4つの活動に投資されます。

自販機のルートセールスを採用・育成する活動

まずは経営資源の「ヒト」にあたるルートセールスについて。

ルートセールスは、設置されている自動販売機を巡回し、

  • 飲料の補充
  • 自動販売機のメンテナンス
  • 売上金の回収
  • 空のペットボトルや空き缶の回収

などを行います。

重たい飲料の箱を、1日に何度も運ぶような肉体労働が伴うことに加えて、お金の管理などの気を使う場面も多い仕事です。

ルートセールスの存在無くして、自販機ビジネスは成り立たないため、採用や育成などは非常に重要な活動となります。

事業拡大に必要不可欠な自動販売機のルートセールス

上図では、

  • ルートセールス採用育成活動」が円滑であれば「設置済みロケーション」を増やすことが可能

ということを表しています。

自販機ビジネスの設備を整備するための活動

自販機ビジネスに不可欠な設備としては、

  • 自動販売機本体
  • 飲料を運び巡回するためのトラック(車両)

の2つであり、これらも常に稼働が可能な状態にメンテナンスしておく必要があります。

自販機オペレーターに不可欠な設備

まず、自動販売機の整備(上図の「自販機整備活動」)については、軽微で日常的なものについてはルートセースルが対応可能です。しかし、重大な故障や、新しい機種との入れ替えなどは「自販機メーカー」の協力が必要となります。

また「車両整備活動」についても、ちょっとしたメンテナンスなどは社内で対応可能ですが、本格的な点検や整備などは「自動車整備業者」と連携しながら、計画的に実施していく必要があります。

物流や在庫管理による自販機の管理の効率化

自販機で提供する商品の管理を効率化する活動も、自販機ビジネスにおいて非常に重要です。

飲料の在庫管理による管理効率の改善

まず、飲料については「飲料メーカー」から仕入れるため、欠品しないように協力して「物流・在庫改善活動」を行います。また自販機に飲料を補充した後は、空の缶やペットボトルの回収も行うので、「リサイクル業者」との連携も重要です。

近年では「技術革新」によって、自販機に搭載された通信システムから販売データが送られてくるため、在庫の予測もしやすくなりました。

これらの改善活動は、次のページで説明する「自販機運用コスト」に直結します。

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