サントリー「社長のおごり自販機」のビジネスモデル図解:仕組みはサービスを商品で課金する収益モデル

社長のおごり自販機:ビジネスモデルのまとめ

…ということで、「社長のおごり自販機」のビジネスモデルの美しさをご堪能いただけたでしょうか?

最後にもう一度、ビジネスモデルの全体像を俯瞰してみましょう。

サントリー「社長のおごり自販機」のビジネスモデル図解

今回のビジネスモデルのポイントは、

  1. ターゲットを法人に絞りこむ
  2. 提供価値は社内交流の活性化
  3. 収益モデルがB2B2EからB2Bに変化
  4. 運用オペレーションはそのまま

の4つでした。

通常の自販機の「飲料を適温で提供する」という価値を、「社内コミュニケーションを活性化する」という価値に変化させたことで、飽和していたオフィス内設置自販機の市場を開拓可能な別の市場へと変化させました。

そして、通常の自販機運用オペレーションにはまったく手を加えないにも関わらず、

  • 飲料をコミュニケーション媒体として使用する
  • 自販機を従量課金システムとして使用する

という素晴らしいアイデアによって、提供価値だけでなく収益モデルまで変えてしまいました。

これは既存事業をベースにして新規事業を立ち上げる場合のお手本になるようなケースだと言えます。

ぜひ皆さんも、自分のビジネスの主要オペレーションを全く変えずに、顧客に提供する価値を変化させる方法を考えてみてください。

続編

次回も、引き続きサントリーの森さんにお話を伺いながら「ボスマート」のビジネスモデルを解説しています。以下の記事もご覧ください。

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