Amazonのビジネスモデルまとめ
ここまで、
- 大規模な物流投資による低コスト構造
- 購買を促進するユーザーインターフェース
- プラットフォーム化による圧倒的な品揃え
というビジネスモデルの特徴をご紹介しましたが、これら全てが「顧客体験」の改善に帰結しています。
その結果、上図のとおり、
- 顧客体験が良くなるほどAmazonに対するロイヤリティが高まる
- ロイヤリティが高まればリピート客として戻ってくる
- ロイヤリティが高い人のクチコミによって認知度が高まり新規顧客を呼び込む
といった流れが生まれ、
- サイト訪問者数が増える
というサイクルが生まれます。そして、商品販売数の増加が巡り巡ってさらに顧客体験を改善するということが繰り返されるのです。
Amazonのビジネスモデルの美しさ
ここであらためて、Amazonのビジネスモデル図解の全体を眺めてみましょう。
ベゾス氏が2001年に標榜していた、
- 商品価格
- 品揃え
の改善による、
- 顧客体験
の向上は、
- 大規模投資による規模の経済性(スケールメリット)
- マーケットプレイス解放によるネットワーク効果
の2つによってもたらされていることがわかります。
さらにそこに、
- EC市場の持続的な拡大
- 継続的なUI/UX改善活動
の効果が相まって、長期にわたる事業成長を後押ししました。
前のページでも述べましたが、規模の経済とネットワーク効果の相互強化メカニズムについては、ビジネスモデルとして非常に美しく、圧巻の一言です。
他の業界でも、規模の経済性とネットワーク効果をうまく組み合わせることが可能な仕組みを探してみても面白いかもしれませんね。
Amazonに関連する書籍
ジェフ・ベゾス 発明と急成長をくりかえすアマゾンをいかに生み育てたのか
ブラッド・ストーン
2,178円(11/21 17:42時点)
発売日: 2022/04/21
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