目的や手段は「戦略」や「戦術」とも関係している
まず「戦略」ですが「広範囲で長期的な目的の達成」のために「方針の決定」や「経営資源の再分配」が行われることが特徴です。
一方で「戦術」は「限定的で短期的な目標の達成」のための「手段」として定義されることがほとんどです。
つまりそれぞれの定義において、
- 戦略:目的・方針
- 戦術:目標・手段
と関係が深いと言えます。
例えば「メーカーAから製品Aを使う顧客を奪う」という場合、
戦略は、
- 目的:製品Aを使う顧客をA社から奪うこと(奪った状態)
- 方針:予算1000万円、大口顧客を中心に、営業部のみで完結、半年以内の目的達成
戦術は、
- 手段:直接営業、セミナー開催、展示会への出店
- 目標:製品A利用顧客と月10件の打ち合わせ、セミナー参加者累計200人、展示会での名刺交換によるアポどり100件
というようなイメージになります。
ちなみに「目標」と深く関連した分析フレームワークとして、
- SWOT分析
- クロスSWOT分析
というものがあります。
SWOT分析やクロスSWOT分析は、
- 目標達成の進捗状況を判断 → 戦略の修正
ということを行います。
つまり、
- 目標が戦術レベルで解決可能かどうかを判断する
- 戦術で解決するのが難しい場合は戦略を修正する
というように、目標達成の解決を戦術より上の戦略レベルで行うことを目的としています。
これは戦略の問題は戦術では解決できない、という構造上の理由があるからです。