目的も目標も複数存在する
「目的」も「目標」も一つだけではありません。いずれも複数存在するものです。
- 1つの戦略に対して複数の目的が存在する
- 1つの目的に対して複数の目標が存在する
まず1つの戦略に対して、複数の目的が存在できます。むしろ複数の目的を同じタイミングで達成できないと、戦略が失敗することもあります。
例えば製品の量産体制を構築して、コスト・リーダーシップ戦略を取りたい場合には、
- 新工場の稼働
- 供給業者と原料の安定供給に関する業務提携
- 海外の販売パートナーとの連携強化
などの複数の目的を同時期に達成しなければならないかもしれません。
そしてそれぞれの目的に対して複数の目標が設定されて、様々な手段や方法で達成しようとします。目標は計画の進む段階や場面によって異なり、評価することで正常に目的に向かっているか判断します。
目的と目標のまとめ
ここまで「目的」と「目標」の違いを学んできました。
繰り返しになりますが、目標はあくまで経由ポイントであり、目的とする状態にちゃんと向かっているかどうかを知るための目安なのです。
目標達成に気を取られすぎて、目的を達成できなくなってしまうと本末転倒です。目標の達成を目指しながらも、目的から離れていっていないか時々確認する必要があります。
もっとも、目的自体が間違っていることだってあります。あるいは、状況が変化して、最初の目的が無意味なものになることだってあります。
その時は目標も、新しい目的に合わせてすべて設定し直しましょう。