コアコンピタンスとは?意味を具体例と図解でわかりやすく解説

コアコンピタンスとは、様々な製品やサービスを生み出すための「技術」である「コンピタンス」の中でも、最も重要で中核的な位置付けにあるものを指します。

事業展開に重要な役割を果たす「コア製品」は、複数のコンピタンスから生み出されています。コアコンピタンスは、コア製品に大きな価値をもたらし、他社との競争に打ち勝つための競争力となります。

このようなコンピタンスと製品や事業の関係は、「樹」に例えられます。ここからは図や具体例を交えて、コアコンピタンスの意味を解説したいと思います。

コアコンピタンスは競争優位のルーツ

コンピタンスと事業や製品の関係性は、樹木のようなものとして例えられます。その中でもコンピタンスは「根(ルーツ)」として表現されます。

  • コンピタンス = 根
  • コア製品 = 幹
  • 事業 = 枝
  • 最終製品 = 葉

のようなイメージです。

コアコンピタンス

複数のコンピタンスを結集することで、太い幹(=コア製品)が生まれます。そのコア製品を活用することで様々な事業が広がります。そして事業を通して、顧客に最終製品として価値のあるものが届きます。

例えば「超高性能小型モーター」という「コア製品」は、

  • 高性能なモーターの設計技術
  • 部品を微細化する加工技術

というコンピタンスから生み出されていると言えます。

その中でも特に重要なコンピタンスを「中核になるコンピタンス」すなわち「コア・コンピタンス」と呼びます。

例えば「高性能なモーターの設計技術」が様々なコア製品に適用できるのであれば、それが中核となるコンピタンス、すなわち「コア・コンピタンス」となります。

企業はこの「超高性能小型モーター」という「コア製品」をベースに、様々な事業を戦略的に展開することが可能になります。

コア・コンピタンスの特徴

コア・コンピタンスには下記のような特徴があります。

  • いくら使っても消えない
  • 利用され共有されるたびに強化されていく
  • 既存企業同士を結合させる接着剤になる
  • 新規事業を創造する原動力になる

コア・コンピタンスやコンピタンスは、使うことによって磨かれ強化されます。また高度化したコア・コンピタンスは様々な製品に応用できるので、新しい事業を次々と生み出せます。

コア・コンピタンスの三条件

コア・コンピタンスと呼ばれるためには3つの条件があります。以下は「戦略論 1957-1993 (HARVARD BUSINESS PRESS) 」の第8章より引用します。

  1. 広範かつ多様な市場に参入する可能性をもたらすものでなければならない
  2. 最終商品が顧客にもたらす価値に貢献するものでなければならない
  3. ライバルには模倣するのが難しいものでなければならない

例えば「超高性能小型モーター」という「コア製品」を生産できる電気メーカーは、

  • そのモーターを使って家電市場や工業用ロボット市場に参入できる可能性がある
  • そのモーターを使うと製品は小型で高性能なものになり顧客は喜ぶ
  • 独自開発したモーターなので競合他社がすぐに同じものを作ることはできない

という競争の優位性を得ることができます。

おすすめの書籍

「戦略論 1957-1993 (HARVARD BUSINESS PRESS)」の第8章には、1990年に発表されたプラハラード教授とゲイリー・ハメル教授による記事「The Core Competence of the Corporation 」の日本語訳が掲載されています。

ソニーや本田技研の例を交えて「コアコンピタンス」について詳しく書かれているのでおすすめです。

戦略論 1957-1993 (HARVARD BUSINESS PRESS)

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DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
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