関与度における購買頻度
購買頻度が高い製品やサービスほど、消費者の関与度が高まる傾向にあります。
なぜなら、
- 消費者の学習が促進される
からです。
例えば、スーパーで頻繁に自ら牛乳を買っている消費者は、牛乳を買わない消費者よりも牛乳への関与度が高まります。
何度も製品を目にすることで、ブランドによって価格の差があることや、牛乳コーナーには「牛乳」と書かれている製品とそうでないもの(牛乳ではなく乳製品)があること、脂肪の量が違うことや、ビタミンが添加されているものがあることを知ります。
その結果、牛乳に対する学習が促進され、消費者自身の好みなどと照らし合わせて選ぶようになり、関与度が高まります。
関与度における社会的評価
製品やサービスの社会的評価も、消費者の関与度を高める要素になります。
なぜなら、
- 消費者個人の社会的評価に影響を与える
からです。
例えば、高級ブランドのスーツと靴を身につけている人を見かければ、人は「この人は仕事ができそうだ」「この人は資産を持っているに違いない」と考える傾向にあります。それは身につけている製品の社会的評価の高さと、それを所有する個人の社会的評価を無意識のうちに結びつけてしまうためです。
他にも、ハリウッドの著名人(セレブリティ)が2000年代にこぞってトヨタ・プリウスに乗ったことも、プリウスの「地球環境に優しい」という社会的評価が、著名人個人の社会的評価に繋がったからです。
このように、製品やサービス自体の社会的評価は、それを利用する消費者にも及ぶことがあります。そのため、消費者は自分の社会的評価に影響を与えるものに対して、関与度が高くなります。