製品・商品・サービスの意味の違いを図解で比較

日頃なんとなく使っている「製品」「商品」「サービス」という言葉。製品と商品はごっちゃになりがちだし、商品と名がつくサービスも存在しています。今回は製品、商品、サービスの意味を図解しながら比較してみたいと思います。

製品・商品・サービスを図解

それではさっそく「製品」「商品」「サービス」を図解してみます。

製品・商品・サービスの違い

3つの違いをまとめると、

  • 製品:組み立てや加工など製造されたもので顧客の前に出る前の状態
  • 商品:顧客に提供できる状態の物品やサービス
  • サービス:商品の物品ではない役務(えきむ)

となります。

ポイントとしては、

  • 顧客の前にあるかどうか
  • 物品としての形があるかどうか

の2点になると思います。

製品

製品とは、製造工程を経たモノのことです。通常は部品などの中間財を組み立てたり、原料を仕入れて加工したりした後の状態を指します。例えば「電気製品」や「加工製品」などが、わかりやすい例です。

製品は顧客の前に提示されることで「商品」となります。また製品と製品が組み合わさることで、別の製品になったりもします。

商品

商品とは、顧客の目の前に提示した物品やサービスのことです。

商品として取り扱う「物品」については、製品もそうでないものも両方含まれます。例えば農畜水産物(農産物・畜産物・水産物の総称)は、加工しなくてもそのまま店先に並べれば「商品」になりますし、加工することで「製品」として「商品」になることもあります。

サービス

サービスとは、物品を含まない役務(えきむ:他者のために行う労働)のことです。

サービスには4つの特性があると言われています。

  • 無形性(非有形性):形がなく目に見えないし触れない
  • 消滅性(非貯蔵性):形がないので貯めておけない
  • 変動性(非均一性):需要と供給の量や質にバラツキがある
  • 不可分性:サービスの提供と消費は同時であり切り離せない

書籍によって呼び方が少し違ったり「変動性」が需要と供給で2つに別れていたりしますが、ほぼ同じ内容が説明されていると思います。

商品とサービスのややこしい関係

「商品」と一言で言っても話の文脈によって、

  • 商品 = 物品
  • 商品 = 物品 + サービス
  • 商品 = サービス

だったりすることがあります。ややこしいですよね。

商品と聞いて最初に想像するのが「商品 = 物品」だと思います。店頭やカタログに商品がずらりと並んでいるイメージです。

しかし商品でもサービスが一緒に提供されるものや、サービスを商品と呼ぶものもあります。

商品 = 物品 + サービス

フルサービスの高級なレストランなどが、この「商品 = 物品 + サービス」の例に当てはまります。メニューに書かれているのは食事とその値段ですが、実際には素敵な時間を過ごすための様々なサービスが提供されます。絶妙なタイミングで食事を提供したり皿を下げたりします。ピアノの生演奏などもあるかもしれません。

商品 = サービス

「金融商品」は付随するサービスと共に、商品として扱われる例です。金融商品自体は「物品」でも「サービス」でもなく「契約」です。

参考 金融商品Wikipedia

銀行や証券会社は金融取引の「契約」を「商品」と呼んで、「契約を手伝う」サービスを提供します。そしてそのサービスの提供によって手数料を得ます。

もう一つの例は「タレント・芸能人」などです。タレントや芸能人は事務所にとっての「商品」です。しかし提供するのは「サービス」です。メディアに出演して喋ったり、パフォーマンスをしたり、広告で様々なイメージを印象付けたりします。

言葉の使い分け方

「サービス」は誰が聞いても、同じようなものを想像するので間違えにくいと思います。しかし「製品」と「商品」については、場面によって使い分けが必要かもしれません。

例えば、

  • モノを作ることについて話している場面 → 製品
  • モノを売ることについて話している場面 → 商品

などは分かりやすいと思います。特にメーカーさんなどであれば「製品」がしっくりくるでしょう。

  • お店に届くまでの流通の話 → 製品
  • お店に届いた後の販売の話 → 商品

このようにモノの流れについて、どの時点のことを話しているかでも使い分けができます。

区別する必要性は…ある?

区別する必要性については、「相手」と「話の内容」によると思います。軽い雑談であれば区別しなくても良いでしょうし、ビジネスの核心に迫る場合は区別した方が伝わります。また相手が「製品」や「商品」の違いを気にしない人であれば、相手の使い方に合わせると会話がスムーズに進むはずです。