バリューチェーンと競争優位性
バリューチェーンには、冒頭で紹介したような基本となる形が存在してます。しかし全ての企業が同じ形のバリューチェーンを持っているわけではありません。
業界によって、どの活動が競争優位を決定するかは違います。さらに同じ業界でも、業態によって価値が生み出される活動は違います。
そのため価値連鎖の考え方を戦略に活かすには、自分の会社のバリューチェーンを定義する必要があります。その上で競合他社のバリューチェーンも定義して比較します。
自社と競合他社のバリューチェーンを比較すれば、どの活動で競争優位なのか、あるいは競争劣位なのかを知ることができます。
バリューチェーンとサプライチェーンの違い
似たビジネス用語に「サプライチェーン(供給連鎖)」というものがります。バリューチェーンとの違いについては、こちらの記事をご覧ください。
サプライチェーンとは?バリューチェーンとの違いと意味を図解で比較
バリューシステムとケイパビリティ
個々の企業のバリューチェーンが連鎖している状態を「バリューシステム(価値システム)」と呼びます。
一方で他社が真似できないようなビジネスプロセスを指す言葉として、「ケイパビリティ」というものもあります。
この「バリューシステム」と「ケイパビリティ」には通じる部分もあるので、こちらの記事もご覧ください。
おすすめの書籍
バリューチェーンについては、ポーター教授の「競争優位の戦略」に詳しく書かれています。
また分析についてより噛み砕いた解説は「マイケル・ポーターの競争戦略」という本にも書かれています。