だいぞう
ホリスティック・マーケティングとは、
- マーケティングに関わるすべての関係性を包括的に理解して活動を実行する
ことであり、「包括的マーケティング」とも呼ばれます。
マーケティングには、
- 顧客
- 従業員
- パートナー(供給業者、協力企業、協力団体など)
- 財務メンバー(株主、投資家、銀行など)
- 社会
などとの関わりが欠かせませんが、これらすべてとの関係性を統合して、マーケティング活動を行おうとするのがホリスティック・マーケティングです。
ここではホリスティック・マーケティングについて、わかりやすく説明します。
ホリスティック・マーケティングとは?
ホリスティック・マーケティングの定義について、コトラー教授の言葉を引用すると、
重要なステークホルダーとの間に長期的で相互に満足できるリレーションシップを築き、ともに繁栄することを目的に、価値を探求し、創造し、提供する活動を統合する。
コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版 p49 より
と書かれています。
これをわかりやすく言えば、
- 関係者と長期的な関係を保つ
- みんなでWin-Winの関係を築く
- マーケティング活動全体を連携させる
ということになります。
もっと簡単に言えば、
- 全体を見ながら上手くマーケティングが回るようにみんなで連携する
のがホリスティック・マーケティングです。
マーケティングの活動は、1つの企業だけで完結するものではありません。
顧客とのつながりはもちろんのこと、製品やサービスを生み出して価値を伝えるのはすべての従業員ですし、様々なパートナーの助けがあるからこそ、顧客に価値を届けることができます。
またマーケティング活動は従業員の雇用を生むだけでなく、価値の提供によって地域社会にも影響を与えます。
そのため「すべてが重要」と考えて、広い視点からマーケティング活動全体を統合していくことが必要になります。