関心がある社会問題
消費者が関心のある社会問題を、製品やサービスで間接的に解決できることがわかれば、関与度が高まることがあります。
例えば、
- 社会のゴミの量が増えていて環境に影響を与えている
という社会問題を意識している消費者には、
- 燃やしても有害物質が少ない素材を製品に使用
- 使い終わった製品はリサイクルが可能
- 原料の半分以上がリサイクル素材
- ゴミの量が少なくなるコンパクトなパッケージを採用
などといった要素を製品やサービスに加えることで、消費者の社会的関心と企業の社会的関心を結びつけて関係性を深めることできます。
関心がある特性
消費者が関心のある特性とは、製品やサービスが何であるかに関わらず興味を示すものことです。
例えば、猫好きの消費者には、製品やサービスに猫のイラストや写真を使うだけで関与度が高まります。世の中には「猫のイラストが描いてあるから」といった理由で、低関与の製品やサービスに手を伸ばす消費者が驚くほどたくさんいます。
これは、アイドルやアーティスト、アニメなどのファンでも同様のことが当てはまります。好きなアイドルがプロモーションを行い、製品パッケージにアイドルの写真が載っていれば、それだけで関与度を高める消費者もいます。そしてそれをキッカケとして、製品やサービス本来の価値に気づくこともあります。
他にも好きな色、好きな動物、好きな香りなど、消費者が関心を示すものを製品やサービスの特性として加えることで、関係性を深めることができます。
消費者の個人的なニーズ
製品やサービスは、そのものが消費者のニーズを解決しますが、追加的に消費者の別のニーズを解決できるようにすれば関与度が高まることがあります。
例えば、ファストフードの牛丼は、
- 短い時間で昼食を済ませたい
- ガッツリと肉が食べたい
- 安価に満腹感を得たい
といった消費者のニーズを満たすものがほとんどです。
しかし上記のニーズに加えて、
- ダイエットのためにカロリーを抑えたい
- 野菜を食べる量を増やしたい
といったニーズを満たすヘルシーなメニューを開発すれば、牛丼にあまり興味がなかった消費者でも、
- 「カロリーの低い牛丼があるならダイエット中でも大丈夫かも。」
- 「最近野菜不足だから牛丼屋の新メニューが気になる。」
といったように関与度が高まる可能性があります。