購買意思決定プロセスとは?消費者行動の5段階モデル

購買決定プロセス

選択ヒューリスティックのモデルは、

  • 連結型ヒューリスティック:最低水準をすべて満たす最初の候補を選ぶ
  • 辞書編さん型ヒューリスティック:最も重要な属性で最高のものを選ぶ
  • 属性排除型ヒューリスティック:重要な属性から消去法で選ぶ

の3つに分類することができます。

これはウォンツの中でも、

  • 条件ウォンツ:解決の方向性を選別するための条件

に主眼をおいた購買の意思決定になります。

連結型ヒューリスティック

連結型ヒューリスティックは、消費者が評価しようとしているすべての条件において、最低基準を満たすことができた最初の候補を選ぶ方法です。

例えば消費者がトイレットペーパーを選ぶときに、

  • 無地(柄なし)
  • シングルロール
  • 12ロール以上入っている
  • 1ロールあたり50m以上
  • 通常価格より値下がりしている

という条件を持っていた場合に、これらの基準をすべてを満たすトイレットペーパーが目に入った瞬間に、買い物かごに入れるのが連結型の選び方です。

この方法では、最初に見つかった時点で購買決定をするので、他にも同等かそれ以上の条件を満たす製品やサービスがあった場合でも、より良いものを探そうとはしません。

辞書編さん型ヒューリスティック

辞書編纂型(じしょへんさんがた)ヒューリスティックでは、消費者自身が知覚することができる最も重要な属性において、一番優れている製品やサービスを選ぶ方法です。

例えば、ある消費者が最も重要視する属性が「色」であり、自分が求める「赤色」に最も近い色の製品だけを選ぶ場合は辞書編纂型に該当します。

もしその消費者がパソコンを買おうとしても、赤色のカラーパターンがないパソコンのモデルは選択肢に入りません。逆にとても気に入った赤色のパソコンがあれば、その製品の性能がどうであれ購入を決めてしまいます。

他にも「ブランド」が判断基準になる消費者も多くいます。「よくわからないから〇〇ブランドの製品を買っておこう」とか「どれもほとんど同じだから〇〇ブランドにしておこう」と考えるのも辞書編纂型ヒューリスティックの選び方です。

属性排除型ヒューリスティック

属性排除型ヒューリスティックは、最も重要な属性や条件から消去法で絞り込んでいく選び方です。

例えば、ある消費者のパソコンに対する選定条件が、

  1. CPUの性能
  2. メモリの容量
  3. 画面の大きさ

という順番で重要だったとします。

その場合、まず最初に「CPUの性能」で消費者の希望を満たせないものはすべて排除します。そして次に、選択肢として残った製品の中から「メモリの容量」の条件を満たせないものを排除します

もしここで選択肢が1つになっていれば、購買決定になります。逆にまだ複数残っていれば、次の「画面の大きさ」で条件を満たせないものを排除します

…というように、属性や条件を満たせないものをどんどん排除していって、1つだけ残ったものを買うのが属性排除型ヒューリスティックです。

購買決定をためらう要因

消費者は購買決定の対象を絞り込めたとしても躊躇う(ためらう)ことがあります。

その代表的な購買妨害要因は、

  • 他人の態度
  • 知覚リスク

の2つです。

他人の態度では、

  • 消費者が好きなブランドに対して他人がどれだけ否定的か
  • 消費者が他人の意見にどれだけ合わせようとするか

によって購買が阻害される可能性が高まります。

また消費者の知覚リスクでは、

  • 機能的リスク:期待した機能が得られない可能性
  • 身体的リスク:肉体的に悪い影響がある可能性
  • 心理的リスク:精神的に悪い影響がある可能性
  • 金銭的リスク:支払った対価と見合わない可能性
  • 社会的リスク:利用することで他者に嫌がられる可能性
  • 時間的リスク:代わりになるものを探す手間が発生する可能性

といったリスクが購買の決定を妨げます。

つまり、購買決定では消費者本人の意思決定だけでなく、他人の考えや、購買後のリスクの影響も考慮する必要があります。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10