PPM分析:自給自足の花形の後押し
「花形」事業については、
- 成長に必要な資金を自ら稼ぎ出して自給自足
します。
英語では「花形」事業のことを「Stars(星)」と呼びますが、星のように自らを燃やしながら輝いているような状態です。
「花形」事業は、
- 市場シェアが高いため売上高が大きい
- 生産効率が徐々に改善しており利益が出やすい
ので、比較的資金に余裕があります。
一方で、
- 新しい設備の購入や固定資産の償却費用
- 市場シェアを維持するための様々な費用
が必要で、生み出した資金はそのまま消費されます。
このように、自らお金の生み出して、自ら消費するような自給自足のサイクルが生まれます。
しかし「花形」事業は完全に自給自足できるかというと、難しい場合もあります。
例えば、
- 事業単独の資金だけでは競合に追いつかれる可能性がある
- 追加資金があれば独走態勢に入れる
場合などです。
そのようなときには、銀行などからの借入以外の選択肢として、「金のなる木」事業が生んでいる余剰資金から調達することも考えられます。