PPM分析での経営資源と資金の流れ:3つの分析パターン

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの分析パターン

PPM分析:自給自足の花形の後押し

「花形」事業については、

  • 成長に必要な資金を自ら稼ぎ出して自給自足

します。

英語では「花形」事業のことを「Stars(星)」と呼びますが、星のように自らを燃やしながら輝いているような状態です。

PPMの資金の流れ:花形の自給自足

花形」事業は、

  • 市場シェアが高いため売上高が大きい
  • 生産効率が徐々に改善しており利益が出やすい

ので、比較的資金に余裕があります。

一方で、

  • 新しい設備の購入や固定資産の償却費用
  • 市場シェアを維持するための様々な費用

が必要で、生み出した資金はそのまま消費されます。

このように、自らお金の生み出して、自ら消費するような自給自足のサイクルが生まれます。

しかし「花形」事業は完全に自給自足できるかというと、難しい場合もあります。

例えば、

  • 事業単独の資金だけでは競合に追いつかれる可能性がある
  • 追加資金があれば独走態勢に入れる

場合などです。

そのようなときには、銀行などからの借入以外の選択肢として、「金のなる木」事業が生んでいる余剰資金から調達することも考えられます。

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