VRIO分析とは?やり方と具体例をフレームワークでわかりやすく図解

VRIO分析のやり方

本音を言うと、バーニー教授の表はちょっとわかりにくいかも…ということで、わかりやすくフローチャートにしてみました。

VRIO分析フローチャート

経営資源をこのフローチャートに通した結果、

  • 強み → 戦略に活用する
  • 弱み → 修復するか回避する

などの対応を行います。

VRIO分析の表とフローチャートは、こちらからダウンロードできます。登録不要でご利用いただけます(メールアドレスなど不要)。

VRIO分析用テンプレート(無料:パワーポイント形式)

ステップ1
分析対象になる経営資源を決める

そもそも何のためにVRIO分析をするのか考えてみましょう。

  • 戦略を考えるために自社の「強み」がどんな経営資源なのか洗い出す
  • 現時点で自社にとって重要な経営資源が現在も「強み」であるか確認する

多くの場合は、これらのことが分析をする理由になると思います。ここでは後者の方で、説明を進めます。まずは現在の柱となっている事業で最も重要な経営資源を1つ挙げてください。

ステップ2
経済価値の問いに答える

ここからフローチャートが始まります。

VRIO分析フローチャート

このフローチャートを手元に用意して、一つずつ答えていきましょう。

最初の経済価値の問いは、

  • 「その経営資源は機会や脅威に適応できるか?」

です。

機会や脅威はファイブフォース分析やPEST分析で、事前に洗い出しておきましょう。

ステップ1で挙げた経営資源は、いま存在している機会に対して活用できるでしょうか? あるいは迫り来る脅威を無効化したり緩和したりすることに活用できるでしょうか?

  • 答えが「YES」なら次の問いへ
  • 答えが「NO」であれば「弱み」

ここで「NO」と答えると、その経営資源は経済価値が無い「弱み」ということになります。事業の弱点になりかねないため、すぐに手当てを考えましょう。

ステップ3
希少性の問いに答える

次の問いは希少性についてです。

  • 「どれくらい多くの競合がその経営資源を持っているか?」

ということで考えてみましょう。ここでは競合他社の情報がなければ問いに答えることはできません。

  • 答えが「YES」なら次の問いへ
  • 答えが「NO」であれば「普通の強み(強みレベル1)」

ここで「NO」と答えると、その経営資源は機会と脅威に適応できるものの、特別珍しいものではないため「普通の強み」ということになります。無いよりはあったほうが良いですが、他社を出し抜くほどの強みではありません。

ステップ4
模倣困難性の問いに答える

次は競合他社による模様について、

  • 「同じ経営資源を他社が得るために多くのコストがかかるのか?」

という問いです。それが例え自分たちだけの強みだったとしても、すぐに真似をされると優位性も一時的なものになります。

「模倣のしにくさ」である模倣困難性は、

  • 時間圧縮の不経済
  • 経路依存性
  • 因果関係不明性
  • 社会的複雑性
  • 特許

などの要因が影響しています。

より詳しい説明は、こちらの記事をご覧ください。

模倣困難性とは?VRIO分析で競合に真似されない経営資源

  • 答えが「YES」なら次の問いへ
  • 答えが「NO」であれば「独自の強み(強みレベル2)」

ここで「NO」と答えると、その経営資源は他社が多少のコストをかけるだけで得ることができるので、一時的な「独自の強み」と言えます。真似はされやすいものの、まだ真似をされていないので一時的に他社より有利な状況が得られます。

ステップ5
組織の問いに答える

最後は組織について、

  • 「その経営資源を戦略にフル活用できる組織なのか?」

という問いです。いくら素晴らしい経営資源が手元にあっても、組織としてそれを活用できなければ宝の持ち腐れです。

  • 答えが「YES」なら「持続的な独自の強み(強みレベル3)」
  • 答えが「NO」であれば活用段階に合わせて「弱み」「普通の強み(強みレベル1)」「独自の強み(強みレベル2)」

ここで「NO」と答えると、その経営資源自体は強みであるものの、それを活用できない組織が「弱み」であると言えます。

強みが活かせないわけではないですが、強みの本来の力は発揮されません。この場合には、組織の改善を早急に行う必要があります。

一方で「YES」と答えた場合は、その経営資源は持続性のある独自の強みです。大きな環境の変化がない限りは、持続的に活かせる強みと判断できます。

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