SWOT分析のやり方
ここでは企業で事業やマーケティングの環境を分析することを前提に、やり方の手順を説明します。
個人で自己分析をする場合も、ほとんど同じです。内容を読み替えながら進めてみてください。
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SWOT/クロスSWOT分析用テンプレート(無料:パワーポイント形式)
まずはSWOT分析を行うためのメンバーを集めましょう。様々な角度の視点がある方が、見落としが少なくなります。
事業単位であれば、営業・企画開発・生産・経理・人事などそれぞれの分野から横断的に優秀な人材を集めてください。
個人事業主の方は、仲の良い同業者に協力をお願いしましょう。自分一人でやるより、客観的な分析ができます。
SWOT分析を行うメンバーで、目標を確認しましょう。目標の認識にズレがあると、SWOT分析がうまく進みません。数値なども含め、具体的な目標を共有してください。
大きな模造紙やホワイトボードを4等分して、付箋に書き出した内容を貼っていきます。メンバーは付箋を貼る時に、「なぜ目標を達成する助けになる or 妨げになるのか?」を声に出しましょう。
また付箋を「事実(裏付けあり)」と「意見や発想(裏付けなし)」で色を変えておくと、分析がしやすくなります。
これらの4つの要素については、別の記事で詳しく解説しているので、そちらもご覧ください。
「弱み」や「脅威」に上がった項目を、「本当にそうなのか?」と疑うことも大切です。「弱み」と思っていたことを「強み」として捉えることで、ライバルの裏をかく戦略に繋がることがあります。
また「強み」や「弱み」については「ケイパビリティ」を中心に書くことをオススメします。ケイパビリティは経営資源に準ずる実行力のことです。詳しくは下記の記事も参考にしてください。
SWOTマトリクスを眺めながら、メンバー全員で下記のような内容を話し合ってみましょう。
- 不確かな情報が含まれていないか?
- 関連性の低い項目が含まれていないか?
- 上手く目標を達成するための、別のやり方はないか?
- 避けなければならない状況があれば、どうやって避けるか?
不要と思われるアイデアは取り除いて、マトリクスを整理しましょう。4つの要素をそれぞれ掛け合わせることで、発想が膨らみます。発想の中から次に何を優先的に取り組むか、具体的な行動を決定しましょう。
より深める方法として、クロスSWOT分析があります。こちらにも挑戦してみましょう。
何をするべきか決まったら、担当者と実施期限を決めましょう。担当者はその取り組みの結果を、メンバーや責任者に報告して、次の経営判断に活かします。
個別でSWOT分析を行って、ひとりずつ発表するような分析方法は適していません。目標を掲げて1つの模造紙やホワイトボードを使いながら、メンバー全員で4つの要素を埋めましょう。
また声の大きい人の意見に、全体が引っ張られることもあります。メンバーがそれぞれ均等に発言できる機会を作るなど、ファシリテーションにも工夫しましょう。
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