だいぞう
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)分析を使った経営資源の配分は、
- 金のなる木で問題児を育てるパターン
- 自給自足の花形の後押しパターン
- 生まれ変わる負け犬パターン
の大きく3つのパターンに分けられます。
ここではPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)分析のバブルチャート(BCGマトリックス)を分析するときの経営資源配分の3つのパターンについて、わかりやすく解説します。
PPM分析での経営資源と資金の流れ
PPM分析は、経営コンサルタントのブルース・ヘンダーソン氏が1970年頃に発案した、事業資金をはじめとする経営資源の配分を決めるためのフレームワークです。
BCGマトリックスと呼ばれるバブルチャートは、「市場成長率」と「相対的市場シェア」という2つの軸を持っています。
その軸を使って、
- 花形:利益を生み出すが事業を維持するために資金が必要
- 金のなる木:あまり資金を消費せず大きな利益を生み出す
- 負け犬:利益を生み出していないし市場も成長していない
- 問題児:利益を生み出していないが成長している市場にいる
の4つのタイプに事業を分類します。
これらのタイプの一番の違いは「利益を生み出しているかいないか」という点です。
これはこの分析フレームワークが、
- 製造業を想定している
- 相対的市場シェアで比較している
ためです。
製造業は「相対的市場シェア」が高まることで、
- 生産量が増えることで「規模の経済性」が働いて生産コストが下がる
- 同じものを生産することで「経験曲線効果」が働いて生産コストが下がる
ことが起きやすい業種です。
生産コストが下がれば、たくさんの利益が生まれます。
そして「その利益をどう使うのか?」と考えることが、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの目的です。