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PPM分析の4つの事業成長パターンと具体例

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの成長パターン

PPM分析:成熟市場が再度活性化したパターン

最後に紹介する成長パターンは、成熟市場にいた事業がイノベーションなどで再度活性化して、再び「花形」事業となる場合です。

PPMの成長パターン:再活性化

このパターンは、他の3つの成長パターンで「金のなる木」事業になった後のシチュエーションです。

再度活性化する市場

「金のなる木」事業も、市場自体がなくなってしまえば、そのまま消えてしまいます。そうなっても困らないためにも「花形」事業を育てるわけです。

しかし「金のなる木」事業のいる市場が再度活性化して、そのまま「花形」事業に戻ることもあります。

市場が再活性するきっかけは、

  • 規制緩和
  • 貿易協定の変化
  • イノベーション

などが考えられます。

規制緩和では、業界の縛りがなくなった時などに変化が起こります。例えば、料金の上限や下限がさだめられていたのに、それが無くなった場合などです。料金が自由化されれば、新たな投資もしやすくなりますし、メリットを感じた企業が新規参入してくるかもしれません。顧客にも変化が起こり、市場が再び成長し始めることがあります。

貿易協定の変化は、輸入や輸出を行なっている企業にとって大きな変化となります。輸入や輸出が禁止されていたものが解禁されれば、それだけで市場が拡大します。また関税などが変化することで、自国や他国の市場が活性化する場合もあります。

イノベーションでは、新しい技術の登場で、顧客が持つ解決できなかったニーズやウォンツに対応できるようになる場合などが考えられます。例えば自動車産業などが、これに当てはまります。エンジンだけで走っていた自動車は、ハイブリッド車が登場したり、電気自動車が登場したことで、その都度世界的な需要は伸びました。一見成熟した市場のように見えても、技術革新で市場が再度活性化することがあります。

「金のなる木」事業の持つ可能性

このように一度落ち着いた市場でも、世の中の変化で活性化する場合もあります。

その変化は外部からやってくる場合もありますが、イノベーションなどは自ら起こすことが可能です。

もし「金のなる木」事業になったからといって油断していたら、市場が再活性化して競合他社に市場シェアを奪われる可能性もあります。

そうならないためにも「金のなる木」事業の上であぐらをかかずに、新しい可能性を探る必要もあるのかもしれません。

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