スイッチングコストとは?意味と事例をわかりやすく解説

スイッチングコスト

スイッチングコストが低い製品・サービス

スイッチングコストが低い製品やサービスの代表的なものとして、

  • 日用品
  • 食料品

などがあります。

スイッチングコストが低くなるものの特徴としては、

  • 価格が比較的安い
  • 購入するための手続きが不要
  • 顧客にとってこだわりが無い
  • 失敗した時の被害が小さい

ということが挙げられます。

つまり、金銭的コストが低く、作業コストも発生せず、顧客との関係性がほとんど存在せず、万が一選択に失敗しても被害が出ないような、製品やサービスということになります。

この特徴の中で最も重要なのは、

  • 失敗した時の被害が小さい

ということです。

スイッチングコストが低ければいくらでも試すことが可能です。しかし選択を失敗した場合に、購入にかかった費用よりも多くの損害が出たり、生命に関わるようなものであれば、顧客は簡単に切り替えたりはしません。

そのため、スイッチングコストに関わる3タイプのコストだけではなく、スイッチングした後に発生するリスクについても考慮する必要があります。

ちなみに日用品や食料品などは、上記の特徴を全て満たすものが多く、顧客のスイッチングが頻繁に起こります。

例えばティッシュペーパーやトイレットペーパーは、ドラッグストアやスーパーの入り口付近にセール品がうず高く積まれている光景をよく目にします。

これはスイッチングコストが著しく低いためで、顧客も価格だけにつられて購入することが多いからです。万が一失敗したとしても、トイレットペーパーやティッシュペーパーがまったく使えない事はほとんどないでしょうし、仮に全て捨てることになったとしても金銭的な損失は小さくて済みます。

1 2 3 4 5 6 7 8