ループ図:生徒数から合格者へ伸びる矢印
先ほどとは逆の、生徒数から合格者に伸びる矢印です。
ここでの矢印は、
- 「生徒数」が増えるほど「合格者」が多くなる
- 「生徒数」が減るほど「合格者」が少なくなる
という2つのパターンが存在することを表しています。
こちらも腹落ちしやすいのではないでしょうか?
生徒数が増えるということは、受験者の母数が増えるということなので、合格率に変化がなければ合格者も増えますよね。
もちろん逆もしかりで、生徒数が減ってしまうと、そもそも受験する人が少なくなるので、合格者も少なくなります。
…と、ここまでの2つの矢印を組み合わせると以下の通り。
2つの矢印で、「合格者」と「生徒数」という2つの要素がループするようになりました。
- 合格者が多ければ生徒数が増え、生徒数が増えれば合格者が多くなる
- 合格者が少なければ生徒数が減り、生徒数が減れば合格者が少なくなる
というような、永遠に増え続ける(または減り続ける)構造のことを、
- 拡張ループ
と呼びます。
お互いに良いことも悪いことも強化し続けるので「強化ループ」とも呼ばれたりします。
…しかし、上にある1つのループだけだと違和感を感じませんか?
これって、合格者が増え始めたら、予備校は永遠に大きくなり続けるし、逆だと予備校が潰れるまで生徒が減り続けるってことですよね?
そのとおり!
「合格者」と「生徒数」という2つの要素だけでは、予備校のメカニズムを説明できないということです。
では問題です!
だいぞう
永遠に増えたり減ったりする先程のループ図に、1つだけ要素を加えるなら何を追加すべきでしょう?
次のページに進む前に、1分ほど考えてみてください。
1つだけ加えることで、増えたり減ったりがある程度のところで抑制するような要素は何でしょう? 思いつきましたか?