だいぞう
PPM分析とは、事業単位を
- 花形(Stars)
- 金のなる木(Cash Cows)
- 負け犬(Dogs)
- 問題児(Question Marks)
の4つのタイプに分類し、
- 市場成長率
- 相対的市場シェア
を軸にしたバブルチャートで分析するフレームワークのことです。
PPM分析は、1970年に、世界的な戦略コンサルティング会社「BCG(ボストン・コンサルティング・グループ) 」の創業者であるブルース・ヘンダーソン氏が考案し一大ブームとなりました。
実際に1970年1月1日に公開されたヘンダーソン氏の「ザ・プロダクト・ポートフォリオ」という記事は、公式ホームページに掲載されています。
参考
The Product Portfolio by Bruce Henderson 1970/01/01Boston Consulting Group
PPM分析とは?
このPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)分析という手法は、
- お金を生んでいる事業を見つける
- お金が必要な事業を見つける
- お金のバランスをとる(再配分する)
ことを目的として考え出されました。
PPM分析が生まれた1970年頃は、大企業の経営者が多角化した事業をどう扱うべきか悩んでいた時代でした。
- どの事業を継続して、どの事業から撤退すべきか。
そんな悩みを抱えた経営者がたくさんいたのです。
そこに彗星のごとく登場したのが、全ての事業や製品をバブルチャートで俯瞰できる「BCG Growth-share Matrix(BCG成長シェアマトリックス、以下BCGマトリックス)」でした。
ちなみにバブルチャートとは、縦横二次元のグラフに「バブル」と呼ばれる図形を表示した表のことです。この「バブル」の円は大きさに意味を持っていて、BCGマトリックスでは売上高などを、円の大きさで表現します。
このBCGマトリックスを使った分析は、「規模の経済性」や「経験曲線効果」の働く業界が前提となっています。そのため主に製造業の分析に適しています。
分析では事業や製品を、
- 花形(Stars)
- 金のなる木(Cash Cows)
- 負け犬(Dogs)
- 問題児(Question Marks)
4つのタイプに分類します。
この「4つに分類すれば判断できる」というわかりやすさから、多くの会社が経営判断に取り入れました。
BCGマトリックスのバブルチャートは、
- 市場成長率
- 相対的市場シェア
の二つの軸を持っています。