PPM分析とは?花形・金のなる木・負け犬・問題児

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント

PPM分析まとめ

以下は、ここまで説明した内容を簡単にまとめたものです。

PPM分析ってなに?

PPM分析とは、事業単位を

  • 花形(Stars)
  • 金のなる木(Cash Cows)
  • 負け犬(Dogs)
  • 問題児(Question Marks)

の4つのタイプに分類し、

  • 市場成長率
  • 相対的市場シェア

を軸にしたバブルチャートで分析するフレームワークのことです。

「花形」ってどんな事業?

花形は、

  • 成長市場で高いシェアを持っている
  • お金を生み出すけれど大きな投資も必要

というような事業または製品です。

規模の経済性」や「経験曲線効果」を利用して高い利益を生み出し、市場の成長が鈍化した後も「金のなる木(Cash Cows)」としてお金を生み出し続ける存在になることを狙います。

「金のなる木」ってどんな事業?

金のなる木は、

  • 成熟した市場で高いシェアを持っている
  • お金を生み出すのに大きな投資が必要ない

というような事業または製品です。

金のなる木がお金を生み出す理由は、

  • 競合他社が撤退して自社の市場シェアがさらに高まる
  • 撤退した他社の生産設備を安く手に入れることができる
  • 花形の時に生産効率が高くなったので利益の幅が大きくなっている
  • 花形の時の投資をすでに回収しているので利益が丸々儲けになる

ことなどが挙げられます。

「負け犬」ってどんな事業?

負け犬は、

  • 成熟した市場で低いシェア
  • お金がかからないがお金を生まない

というような事業または製品です。

負け犬になった事業については、

  • 撤退して浮いた資金を別の事業や製品に投資する
  • 競合に売却して受け取った資金を別の事業や製品に投資する

などの対応が考えられます。

「問題児」ってどんな事業?

問題児は、

  • 成長市場なのに他社にシェアで大きく負けている
  • お金を生み出さないのに投資が必要

というような事業または製品です。

問題児の事業は、将来どのように化けるのかが不確実な事業ですが、大きな投資を行って市場のシェアを奪うことができれば「花形」になります。

その一方で、市場シェアが伸びないまま市場の成長が鈍化してしまうと「負け犬」になってしまいます。

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