クロスSWOT分析のやり方(簡易版)
クロスSWOT分析は、SWOT分析のステップ4「発想から行動を決める」をより深める方法です。
まだ通常のSWOT分析ができていない場合は、以下の記事を参考にステップ1〜3を行ってください。
そしてクロスSWOT分析ではステップ4以降に下記の手順を行います。
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SWOT/クロスSWOT分析用テンプレート(無料:パワーポイント形式)
SWOTマトリクスから、不確かな情報や目標との関連性が低い情報を取り除きましょう。SWOTマトリクスの内容を整理することで、 クロスSWOT分析がやりやすくなります。
SWOTマトリクスの内容が整理できたら、TOWSマトリクスに付箋を張り替えましょう。もし時間に余裕があれば、よりシンプルにわかりやすく書き換えてみてください。
TOWSマトリクスを眺めながら、それぞれの戦略を具体的に考えてみましょう。少し大きめの付箋に書いて、模造紙やホワイトボードに貼り付けていきます。貼り付けられたアイデアが、目標を達成することにつながるのか考えてみましょう。
戦略の選択肢がある程度挙がったら、その中から一番有効なものはどれなのか話し合いましょう。その中から、目標の達成に一番有効な戦略を選んでください。
戦略を選ぶときは個人の好みで選ぶと、揉める原因になります。迷ったときは、会社の理念や将来のビジョン、行動指針などを参考にして、一番「その会社らしい」戦略を選びましょう。
クロスSWOT分析の短所とその対応策
このフレームワークの短所は、
- 組み合わせに夢中になって目的(ゴール)や目標を忘れやすい
- どれか1つの戦略に絞らなければならないと思い込んでしまう
- 「何もしない」という選択肢が忘れられやすい
などが挙げられます。
クロスSWOT分析をやっていると、目標と関連性が低いものの「良さそう」で「上手くいきそう」な戦略が見つかることがあります。でもSWOT分析やクロスSWOT分析は、そもそも特定の目標を達成するためにやっていることを忘れてはいけません。それぞれの戦略で、いかに目標を達成するのかを考えるようにしましょう。
複数の戦略は、必ずしも1つに絞る必要はありません。「プランA」「プランB」のような形で、状況に応じて使い分けることもできます。あるいは複数の戦略を、1つの方法で同時に実行できるかもしれません。
また「何もしない(現状維持)」という選択肢があることも忘れないようにしましょう。下手に動くより、ライバルの出方をうかがって行動することもできます。戦略を考えたんだから1つを選ばなければならない、なんてことはありません。