次回は『ビジネスの教科書』で検索ください

棚卸資産回転率と回転期間の計算式と目安:業種別平均値

棚卸資産回転率

棚卸資産回転率と回転期間の目安:業種別平均値

中小企業庁「e-Stat 政府統計の総合窓口:中小企業実態基本調査 令和2年確報(令和元年決算実績)2021年7月29日」の数値で計算した全66業種の平均値はこちら。

日本標準産業分類:中分類棚卸資産回転率回転期間
【建設業 全体】10.78 回33.87 日
総合工事業8.41 回43.38 日
職別工事業(設備工事業を除く)21.64 回16.87 日
設備工事業14.52 回25.15 日
【製造業 全体】8.69 回41.99 日
食料品製造業11.15 回32.73 日
飲料・たばこ・飼料製造業4.53 回80.57 日
繊維工業7.70 回47.43 日
木材・木製品製造業(家具を除く)6.15 回59.36 日
家具・装備品製造業8.35 回43.73 日
パルプ・紙・紙加工品製造業15.40 回23.71 日
印刷・同関連業27.72 回13.17 日
化学工業5.24 回69.70 日
石油製品・石炭製品製造業7.85 回46.51 日
プラスチック製品製造業(別掲を除く)10.43 回34.99 日
ゴム製品製造業11.87 回30.75 日
なめし革・同製品・毛皮製造業6.18 回59.08 日
窯業・土石製品製造業8.48 回43.02 日
鉄鋼業8.60 回42.45 日
非鉄金属製造業8.04 回45.42 日
金属製品製造業9.86 回37.02 日
はん用機械器具製造業8.12 回44.94 日
生産用機械器具製造業8.62 回42.36 日
業務用機械器具製造業7.24 回50.39 日
電子部品・デバイス・電子回路製造業10.21 回35.76 日
電気機械器具製造業8.51 回42.88 日
情報通信機械器具製造業7.55 回48.35 日
輸送用機械器具製造業10.41 回35.05 日
その他の製造業5.34 回68.29 日
【情報通信業 全体】23.94 回15.25 日
通信業269.02 回1.36 日
放送業35.24 回10.36 日
情報サービス業32.24 回11.32 日
インターネット附随サービス業90.75 回4.02 日
映像・音声・文字情報制作業11.24 回32.48 日
【運輸業・郵便業 全体】103.61 回3.52 日
道路旅客運送業140.56 回2.60 日
道路貨物運送業112.43 回3.25 日
水運業55.66 回6.56 日
倉庫業70.11 回5.21 日
運輸に附帯するサービス業125.47 回2.91 日
【卸売業 全体】16.83 回21.69 日
各種商品卸売業27.37 回13.33 日
繊維・衣服等卸売業8.07 回45.21 日
飲食料品卸売業24.58 回14.85 日
建築材料,鉱物・金属材料等卸売業18.49 回19.74 日
機械器具卸売業17.94 回20.35 日
その他の卸売業12.77 回28.58 日
【小売業 全体】13.68 回26.68 日
各種商品小売業24.55 回14.87 日
織物・衣服・身の回り品小売業5.47 回66.68 日
飲食料品小売業30.72 回11.88 日
機械器具小売業10.84 回33.66 日
その他の小売業13.32 回27.41 日
無店舗小売業13.42 回27.20 日
【不動産業・物品賃貸業 全体】2.38 回153.30 日
不動産取引業1.59 回229.93 日
不動産賃貸業・管理業4.11 回88.91 日
物品賃貸業5.04 回72.35 日
【学術研究、専門・技術サービス業 全体】34.01 回10.73 日
専門サービス業(他に分類されないもの)49.80 回7.33 日
広告業242.40 回1.51 日
技術サービス業(他に分類されないもの)18.71 回19.51 日
【宿泊業・飲食サービス業 全体】66.74 回5.47 日
宿泊業50.49 回7.23 日
飲食店73.15 回4.99 日
持ち帰り・配達飲食サービス業94.81 回3.85 日
【生活関連サービス業・娯楽業 全体】52.29 回6.98 日
洗濯・理容・美容・浴場業43.31 回8.43 日
その他の生活関連サービス業25.44 回14.35 日
娯楽業89.15 回4.09 日
【サービス業(他に分類されないもの)全体】33.04 回11.05 日
廃棄物処理業89.51 回4.08 日
自動車整備業44.00 回8.30 日
機械等修理業(別掲を除く)17.58 回20.77 日
職業紹介・労働者派遣業292.46 回1.25 日
その他の事業サービス業22.27 回16.39 日

気をつける必要があるのは、「産業別・業種別」といった大きなくくりで平均値を出しても、個別の企業を測る目安として使えない場合がよくあります。

なぜなら、

  • 同じ業種でも取り扱う在庫のジャンルによって回転率が大きく違う

からです。

例えば「小売業」でも、衣服などのアパレル系の商材は、「シーズン」「季節」といったサイクルで在庫が回転するので、棚卸資産回転期間もそのサイクルに近いものになります。

一方で、飲食料品は賞味期限や消費期限が設定されている在庫がほとんどなので、棚卸資産回転期間も短くなります。

このように棚卸資産回転率や回転期間については、業種別平均値を目安にするよりも、

  • 産業を小分類まで絞り込んで平均値を目安にする
  • 業種業態が似ている他社の財務諸表の数値を目安にする

などの方が現実的です。

ということで、もし棚卸資産回転率の解説として、

  • 「一般的な回転率は〇〇回以上」
  • 「〇〇業界の適正値は〇〇回」

などと書かれている書籍やウェブサイトを見つけたら、内容を疑った方が良いかもしれません。

もし同業他社の数値を調べるのであれば、こちらの記事も参考にしてみてください。

棚卸資産回転率&回転期間まとめ

以下は、ここまで説明した内容を簡単にまとめたものです。

棚卸資産回転率の計算式は?

棚卸資産回転率の計算式は、

  • 売上高 ÷ 棚卸資産

で、数値の単位は「」です。

  • 数値が高いほど在庫の消化効率が良い
  • 数値が高いほど在庫切れのリスクが高まる

と言えます。

棚卸資産回転期間の計算式は?

棚卸資産回転期間を日数で考える場合の計算式は、

  • 棚卸資産 ÷(売上高 ÷ 365日)

です。

また、月数で計算する場合は、

  • 棚卸資産 ÷(売上高 ÷ 12ヶ月)

となります。

1 2 3