経常利益率の目安:業種別平均値
中小企業庁「e-Stat 政府統計の総合窓口:中小企業実態基本調査 令和4年確報(令和3年決算実績)2023年7月28日」の数値で計算した全66業種の平均値はこちら。
日本標準産業分類:中分類 | 経常利益率 |
---|---|
【建設業 全体】 | 5.12% |
総合工事業 | 4.82% |
職別工事業(設備工事業を除く) | 4.34% |
設備工事業 | 6.64% |
【製造業 全体】 | 5.10% |
食料品製造業 | 2.83% |
飲料・たばこ・飼料製造業 | 4.65% |
繊維工業 | 2.77% |
木材・木製品製造業(家具を除く) | 5.43% |
家具・装備品製造業 | 2.17% |
パルプ・紙・紙加工品製造業 | 4.38% |
印刷・同関連業 | 2.99% |
化学工業 | 7.73% |
石油製品・石炭製品製造業 | 7.45% |
プラスチック製品製造業(別掲を除く) | 5.42% |
ゴム製品製造業 | 6.82% |
なめし革・同製品・毛皮製造業 | 8.02% |
窯業・土石製品製造業 | 5.22% |
鉄鋼業 | 4.70% |
非鉄金属製造業 | 7.52% |
金属製品製造業 | 6.94% |
はん用機械器具製造業 | 5.31% |
生産用機械器具製造業 | 7.00% |
業務用機械器具製造業 | 6.40% |
電子部品・デバイス・電子回路製造業 | 6.39% |
電気機械器具製造業 | 4.56% |
情報通信機械器具製造業 | 3.43% |
輸送用機械器具製造業 | 3.67% |
その他の製造業 | 6.01% |
【情報通信業 全体】 | 7.76% |
通信業 | 9.20% |
放送業 | 8.26% |
情報サービス業 | 7.09% |
インターネット附随サービス業 | 9.66% |
映像・音声・文字情報制作業 | 7.06% |
【運輸業・郵便業 全体】 | 2.30% |
道路旅客運送業 | -4.84% |
道路貨物運送業 | 2.60% |
水運業 | -0.42% |
倉庫業 | 5.69% |
運輸に附帯するサービス業 | 3.75% |
【卸売業 全体】 | 2.59% |
各種商品卸売業 | 3.94% |
繊維・衣服等卸売業 | 1.41% |
飲食料品卸売業 | 1.34% |
建築材料,鉱物・金属材料等卸売業 | 2.82% |
機械器具卸売業 | 3.17% |
その他の卸売業 | 3.14% |
【小売業 全体】 | 2.20% |
各種商品小売業 | 0.55% |
織物・衣服・身の回り品小売業 | 1.44% |
飲食料品小売業 | 2.14% |
機械器具小売業 | 2.24% |
その他の小売業 | 2.21% |
無店舗小売業 | 3.05% |
【不動産業・物品賃貸業 全体】 | 9.18% |
不動産取引業 | 7.52% |
不動産賃貸業・管理業 | 13.78% |
物品賃貸業 | 4.06% |
【学術研究、専門・技術サービス業 全体】 | 12.27% |
専門サービス業(他に分類されないもの) | 25.03% |
広告業 | 2.87% |
技術サービス業(他に分類されないもの) | 7.12% |
【宿泊業・飲食サービス業 全体】 | 1.84% |
宿泊業 | -3.71% |
飲食店 | 3.52% |
持ち帰り・配達飲食サービス業 | 2.44% |
【生活関連サービス業・娯楽業 全体】 | 1.63% |
洗濯・理容・美容・浴場業 | 0.38% |
その他の生活関連サービス業 | 3.23% |
娯楽業 | 1.60% |
【サービス業(他に分類されないもの)全体】 | 5.21% |
廃棄物処理業 | 8.36% |
自動車整備業 | 3.22% |
機械等修理業(別掲を除く) | 5.41% |
職業紹介・労働者派遣業 | 3.47% |
その他の事業サービス業 | 5.01% |
注意
一部業種ではコロナ禍の影響を強く受けているため、通常時の数値とは大きく異なる場合があります。
経常利益率は、
- 卸小売・宿泊飲食 < サービス < 建設製造
といったイメージでしょうか。
ちなみに営業利益率は、
- 卸小売 < 宿泊飲食 < 建設製造 < サービス
そして粗利率は、
- 卸 < 建設製造 < 小売 < サービス < 宿泊飲食
といった感じなので、
- 卸小売はいずれの利益率も低い
- サービス業はいずれの利益率も高い
- 宿泊飲食は粗利率は高いけど最終的な利益は少ない
- 建設製造の粗利率は低いけどそれなりに利益は残る
というざっくりとした傾向はあるようです。
ただし個々の企業をみると、異常なほど利益率が高い企業もあれば、業種別平均値を下回る企業もあります。そして、会社の規模、業界内のポジションニング、ビジネスモデルといった要素は、収益性に大きな影響を与えます。
そのため、今回説明した「経常利益率(売上高経常利益率)」だけでなく「粗利率」や「営業利益率」などの全体のバランスを見ながら、個々の企業の収益性について分析する必要があります。
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